アート・デザイン表現学科

2024年、東京、杉並キャンパスを拠点とするアート・デザイン表現学科は、次世代を見つめ、新時代に呼応する学科に生まれ変わりました。「メディア表現領域」、「ヒーリング表現領域」、「ファッション表現領域」、「スペース表現領域」、「クリエイティブ・プロデュース表現領域」の5領域が、それぞれの専門性を追求するとともに、他分野とのコラボレーション、中間領域を開拓しながら、アートとデザインを融合した芸術教育、プロジェクトを展開していきます。アートとデザインが果たす役割とは何かを追求し、時代の変化に対応できる深い知識、しなやかな感性を持って、多様化する社会の中で幅広い分野で活躍できる人材や専門家の養成を目指します。

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メディア表現領域

次世代のアートと
デザインをリードする

創造性が価値を生み出す次世代では、人の心に響く温かいメディア表現が必要とされます。メディア表現領域では、時代を敏感に感じ先端テクノロジーを自在に扱い、しなやかな感性で多様な表現ができるクリエイターを育成します。メディアクリエイターとは、物語性のあるアニメーション、キャラクターデザイン、ゲームなどのコンテンツ作り、広告デザイン、映像制作や、先端テクノロジーを用いたインタラクティブ作品、VRやロボット、インスタレーション、自らのアート表現を追求するメディアアートなど、メディアを活用した多様な活動ができる人を指します。企業や研究所と連携した現実のプロジェクトでの実践的な経験を通して社会で求められるクリエイティビティを理解し、発想や理論を重視した個人の表現活動を追求しながら、自分自身のスキルを身につけていきます。国際社会の中でグローバルに活躍できるメディアクリエイターとして次世代のアートとデザインをリードする斬新な表現を発信していきます。

ヒーリング表現領域

人がより良く生きていく
ためのアート・デザイン

どのような時代であっても、そこには人がいて、その人の周りにはまた別の人がいました。どのような人であっても、その人は自分を癒し、人を癒し、人に癒される経験をしてきました。癒しは、人の根源的な営みです。アートとデザインが、「癒し」と結びついていくことを想像できますか?その場に居合わせる人の心を落ち着かせたり、ストレスを軽減させることを目的としたヒーリング・アート。子どもだけでなく、全ての人に向けられた絵本やぬいぐるみ。私たちの生活の側で息づいているキャラクター。そして、人と人の結びつきを育み、誰も取り残さない社会をつくるためのアートワークショップ。人がより良く生きていくためのアート・デザインがあります。ヒーリング表現領域では、あたらしいカリキュラムを通じて「癒し」とは何かを考え、豊かな社会を構想し、その実行に必要な知識、対話力、発想力、企画力を備え、表現に展開できる人を育てます。

ファッション表現領域

ファッションで
新しい価値を創造する

私たちの豊かな暮らしを彩るファッションは、時代を映す鏡として社会やその時代に生きる人の価値観によって変化し続けているものです。衣服を創造するためには、感覚を研ぎ澄まし、時代や社会の小さな変化に気づき、新しいものを敏感に掴む感性で少し先の未来を想像・創造する能力が求められます。ファッション表現領域では、その衣服を素材から「手を使って考え、創る」と同時に、2D/3D CAD(設計、着装シュミレーションソフト)、ファブリックプリンターをはじめとするデジタル技術を用いて独自の表現力を身につけていきます。社会や人とつながる活動を通じて社会に求められるクリエイティビティを、思考と実践を繰り返しながら習得します。多様化する生活・コミュニティー空間、絶え間なく変化する社会に、新しい価値を創造することができる人を育てます。

スペース表現領域

「空間の経験」について考える

人間の様々な活動や休息の場所を心地よく豊かな空間にするには、そこにどんな人が居てどんなことが起こるのか、どんな情報と出会うのか、といった一人一人の経験を想像しながら考えることが重要です。座った椅子の肌触りや、そこで聞こえる会話、音、音楽。かべに貼られたポスター。そういった様々な要素から人はそれぞれの経験を紡ぎ出します。スペース表現領域ではこうした経験を構成する様々な要素について深くアプローチしながら空間を考えます。人間にとって空間の経験とは一体なんなのか?を原点とし、空間の可能性をひらき、新しい経験と豊さを、社会に提案することのできる人を育てます。

クリエイティブ・プロデュース表現領域

幸せの場を作り出す、
総合力のあるクリエーターに

優れたアートには、人を幸せにする力があります。優れたアートとは、アーティストとオーディエンスの存在があって成立するもの。そして、その力を最大限に引き出すためには、その双方の偶然的・必然的出会いをつくり、繋ぐ場が必要です。そうした「幸せの場」を作り出す役割こそがクリエイティブプロデュースの役割であり、私たちが目指すアート表現です。クリエイティブプロデュース表現領域では、美術を中心に音楽、演劇、映像などの多様な表現に触れながら、展覧会、プロジェクト、イベントなどの様々なプロデュースの基礎を学び、アートを通して、社会と人間をつなぐアートとデザインによる社会貢献について理解を深め、複雑化・国際化する社会に対応できるプロデューサー、コーディネーター、ファシリテーターとなる人材の育成をめざします。

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