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田村 文雄
版種

リトグラフ


略歴

1941年 長野県小諸市生まれ
1968年 東京芸術大学院修了
1969年 個展、日本版画協会展(受賞)
1970年 フィレンツェ国際版画ビエンナーレ展(大賞)
1972年 東京国際版画ビエンナーレ展
1975年 女子美術大学専任講師(洋画専攻ー版画担当)
1980年 現代版画の一断面展(東京都美術館)
1994年 果実の受胎展(埼玉県立近代美術館)
1998年 版画の技と美の世界展(相模原市民ギャラリー)
社会法人日本版画協会会員
大学版画学会会員


版画 版絵画

版画は油絵や日本画などの絵画と全く異なり、版を通した間接表現である。絵画を複製量産する手段でもない。量産ー複数性というのは付随したものであり、例えば、1つの版の上に、また別の版を加えると新しい空間が生まれる。そういう版によって生まれる独自な世界を版画と呼ぶ。絵を単に版に移しかえるのではなく、版と言う素材を身体を通して格闘しながら、新しい表現を引き出していく。

定義した版画と言うジャンルにこだわり、石版石による表現技法を原点に平版での可能性を探る。版の上では様々な人間ドラマを展開させる。美しい形としての女性像の姿態をモチーフに無表情な形をパズルのように組み併せる。それは単なる視覚的効果だけでなく作品がもつ物語性に日常では意識されないものを織り込む。人間社会の虚と実、矛盾、自己の内面と社会との繋がりを非日常的な物語性をもつ作品として作る。現実を描写するのではなく、イメージによって現実を見つける。



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