専攻で学ぶことWhat to Learn

国際芸術文化専攻の 4つの学び

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01

創造の現場に触れながら、芸術文化に関する教養を基礎から積み上げる

グローバル社会の到来とともに「多様性」の時代を迎えた21世紀において、新たな価値の創出に美術の力は必須です。
そのような美術が生み出される環境で広い教養を身につけ、発信するための力を磨く授業を置いています。

例)グローバルコミュニケーションI、芸術文化基礎

ならちゃん
アートを英語で学ぶ

1年次 芸術文化基礎IA、グローバルコミュニケーションI
英語でアートの基礎的知識を学んだり、「20世紀美術」についてディスカッションして、英語力を磨きます。

コンピュータ・スキルの習得
授業風景
作品

1年次 芸術文化基礎IB
2年次 芸術文化基礎IIB

アートや文化を自ら学ぶだけではなく、学んだことを伝えるスキルの習得も目指すのが国際芸術文化専攻の特徴。WordやPowerPoint、Illustrator、Photoshop、InDesignの基本操作を身につけながら、文書・スライド・ポスターなどを製作し、「伝える/伝わる」方法についても探求していきます。
特に「芸術文化基礎IIB」では、InDesignで冊子を作ってみます。文章作成、写真撮影、編集、組版などなど、冊子作りのさまざまな工程を体験し、「伝える/伝わる」表現とはどんなものかを探っていきます。

研究の方法を学ぶ
作品

2年次 芸術文化基礎ⅡA
この授業では、2年次から始まる芸術文化ゼミの基礎学習として、さまざまな社会的・文化的施設の見学を含めて、今後の研究に必要な基礎的な知識、考えかた、方法について学びます。

イギリス研修報告書を作る

3年次 グローバルコミュニケーションIII
2年次のイギリス研修の記録を日本語・英語のバイリンガルで製作。
これまで学んだスキルや語学力をフル活用し、学生全員で力をあわせて挑む課題です。

作品

作品

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02

グローバル社会における芸術文化の多様性を理解する

従来の固定観念にとらわれず、国や地域を超えた多様な芸術文化、さまざまな文化的背景をもつ人びとを理解するために、多文化理解授業が新設されます。また、世界を知るために日本を深く知ることを目的とした日本文化研修も実施されます。

着物生地

例)多文化理解基礎I・II、多文化理解演習、日本文化研修A・B、古美術研究

多文化を体験し理解する
授業風景
着物生地

みんなちがってみんないい。世界の文化を知ることで「新しい自分」にも出会えるはず。この視点を体現する授業です。

1年次 多文化理解基礎
アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、オセアニア。
世界の文化を見渡しながら、多文化理解のための理論を学びます。

2年次 多文化理解基礎II
世界のさまざまな表現活動や多文化理解の現場に触れながら、世界の多様なありかたを探ります。

3年次 多文化理解演習
多様な文化的背景をもつ人びととの交流、フィールドワークやプレゼンテーションなどを通して、その成果を体感し、表現していきます。

日本文化体験 日本舞踊を学ぶ
授業風景

1年次 日本文化研修A
美術などの視覚芸術のみならず、身体を用いた芸能やファッションもまた、芸術のひとつのかたち。
浴衣を着用して、日本舞踊のお家元から踊りを学びます。

2年次 日本文化研修B
1年次に引き続き、お家元による講義と体験型の授業を通して様々な伝統芸に触れ、学びを深めていきます。
その中では日本舞踊のメイクにも挑戦!こうした授業内容は、実践を大事にする国際芸術文化専攻の強みでもあります。

日本の文化を学ぶ
授業風景

3年次 古美術研究
*旅費は学費からまかなわれます。
1週間、京都・奈良など関西地方の社寺や史跡をめぐる古美術研究、通称「古美研(こびけん)」は女子美の名物授業。日本の伝統文化や歴史が息づく「場」で実物に接する体験は秀逸。
研修後のレポート作成も通して、日本の芸術文化を客観的に把握する知見を身につけ、世界の文化と比較できる思考力と視野を養い、4年次の卒業研究につなげます。

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03

世界の芸術文化を体験・経験し、国際的視点を身につける

海外研修としては、協定校での研修を核とする短期のアジア研修(1年次)と長期のヨーロッパ研修(2年次)を実施し、世界の芸術文化を現地でリアルに体験。
東洋・西洋の優れたアートとの出合いを通じて、世界の生きたアートシーンを体感し、学んでいきます。

ならちゃん

例)海外芸術研修
*海外芸術研修(短期・長期)の旅費は学費からまかなわれます。

研修風景
研修風景

アジア研修 韓国で学ぶ
研修風景

身近なようで、実は未知なものにもあふれたアジアの国々。現地の人びとと触れ合い、暮らしや文化を肌で感じ取る授業です。

1年次 海外芸術研修IA
韓国語の基礎を学ぶとともに、ドラマやK-POPも教材として芸術文化の全体像をつかみます。

研修風景

1年次 海外芸術研修IB
女子美の卒業生が創立した誠信女子大学(ソウル)で約1週間の研修。韓国の伝統舞踊や韓国茶道の礼法、美容大国ならではのエステの実技演習などの文化体験に加え、景福宮や国立古宮博物館などの見学を中心に、ソウル市内の文化施設をめぐり、韓国の過去と現在を学びます。

ヨーロッパ研修 イギリスで学ぶ

2年次 海外芸術研修IIA、グローバルコミュニケーションII
イギリス研修の目玉、女子美とラフバラ大学の共同プロジェクト「ポストカード展」に向けた準備と現地の美術や文化について事前学習をします。

研修風景

2年次 海外芸術研修IIB
イギリスでの研修は約3週間程度(予定)。ラフバラ大学で英語やアートの授業を受けながら、共同展覧会を開催。
また、ロンドンを中心に美術館や博物館などをめぐり、現地の芸術や文化に浸ります。

研修風景
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04

バイリンガル授業や専攻横断ゼミで、多文化共生社会に必要なコミュニケーション力・思考力を磨く

わたしたちは今、世界の距離がぐっと縮まり、多様な文化を理解する力が求められる社会を生きています。
それは、様々な価値観が複雑に交錯する場でもあります。各時代、各地域、各民族で育まれてきた芸術文化。
実体験と理論を通してそれを学び、自身の関心と世界との接点を見つけ、国境を越えて線でつなげていく主体的な思考力を身につけます。
そのために国際芸術文化専攻では、「日本美術史」、「西洋美術史」、「芸術人類学」、「芸術表象」、「色彩学」、「芸術と法」、「アート表現」の7分野のゼミを用意。現代を生きる自らの視点で芸術文化を解明し、その集大成を論文にまとめ、実社会に発信していきます。

例)グローバルコミュニケーションⅡ~Ⅳ、芸術文化オープンゼミ

7つの“ゼミ”で専門知を探求
ならちゃん

2年次 芸術文化ゼミI
3年次 芸術文化ゼミII
4年次 芸術文化ゼミIII

2年次に試行的にスタートし、3年次から本格的に取り組むゼミ。
まずは7つのジャンルから「ゼミ」「オープンゼミ」として2つを選択して広い視野を培うとともに、徐々に研究を深めて専門知識を身に付け、卒業研究「卒論」に結実させます。

論文を書く
論文
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4年次 卒業研究
4年間の学びの集大成として、最後のミッションとなる「卒論」。テーマを決めたら、参考文献を読み、調査に励みます。
細かく丁寧な指導を受け、苦労して書き上げる卒論は、これからの人生のガイドブックになっていくはずです。

自分の研究を世界へ

4年次 グローバルコミュニケーションIV
自分の研究が日本を含む世界のなかにどのように位置づけられるかを考え、英語でプレゼンなどを行います。