ホーム 教育理念 カリキュラム 歴史 インフォメーション スタッフ紹介 リンク
版画研究室ホーム > カリキュラム > 石版画 > 金属平版 製版プロセス
金属平版 製版プロセス

リトグラフ(アルミ板)の製版プロセス

【A製版法】

  1. 描画終了後、ストンパウダー、ラズンを描画部分にふりかけ擦り込む。
    余分な粉を手のひらで払う。

  2. ゴム塗り−I (1)描画部分を強く擦らないように注意してスポンジ又はハケで丁寧に塗る

    乾燥
     H液による効果−解き墨の調子をクリアにする
     *解き墨で描画した場合、解き墨の描画部分のみ行う。

    (方法)
     (1)で乾いたゴムのうえからH液用スポンジでH液をつける。
     ゴムが溶けたところで更に1分間作用させる。(擦らないこと)スポンジでH液を拭きとる。
     (2)再びゴム用スポンジにSKゴムをつけ、全体のゴム溶かしながら塗り直す
     ゴムが乾かないうちに寒冷紗を使い均一に延ばす
     乾燥させる。

    ■ゴムの延ばし方
     乾いた寒冷紗で円を描くように乾拭きする。



  3. 水分の無い布を使いプリントクリーナーで描画部分を洗い落とす。(プリントクリーナーが揮発すると描画部分が白く見える)



  4. 水分の無い布を使い、エーゲンラッカーを手ばやく薄くのばし均一に塗る。

  5. 水分の無い布を使い、インクターを均一に塗る。
    * インクターはテレピンで溶かした製版インク 6 : チンクター 4 の混合



  6. インクタ−が乾いたら(揮発する)ゴム用スポンジにSKゴムをつけて描画部分を洗い出す。絵が見えてきたら、スポンジを使い水で綺麗になるまで洗う。版が綺麗に落ちない場合は製版インク盛りをする。

    ■製版インク盛り
     製版用革ローラーを使い、版面をスポンジで水拭きしながら製版インクをつける→版面を乾かす。

  7. ラズン、ストンパウダーをインクにふりかけ全体に擦り込む。
    スポンジで粉を拭く。

  8. 修正、汚れ
    スポンジで版面を拭きながら、浮石棒、砂消しゴム、カッターなどで削る。

  9. H液用スポンジにH液をつけ、まず修正部分を腐蝕作用(酸化)、さらに全体に約1分間ぐらい行う。スポンジを使い、水でH液を綺麗に洗い落とす。



  10. ゴム塗り−II 版面を乾かしアラビヤゴムを全面に塗る。
    *製版後の版の保護として塗る。ベトベトにならないように塗る。
【B製版法】

ソリッドマーカーによる描画の場合

  1. ソリッドマーカーで描く。

  2. SKゴムを塗る。

  3. SKゴムを洗い落とし、スポンジで水拭きしながらインクを盛る。