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教育理念:学部


文字や図で情報伝達する手段として生まれた印刷。その図や絵が進化し、芸術へと発展した物が『版画』です。版画は凸版画、凹版画、平版画、孔版画といったーいわゆる木版画、銅版画、リトグラフ、シルクスクリーンの4版種ー全ての版種を経験した上で、自分の表現にあった版種を選択し、そこからまた自分なりの表現技法を深めていくということを、基本的な考え方にしています。また、版画の制作スタイルには

・版の製版から刷りまでのすべてを自分の手で行うスタイル
・製版や刷りの技術面は工房などの技術者と共同作業で制作するスタイル

がありますが、基本的には前者のスタイルをとり、自分の手で全ての行程を経験してもらいます。そこで失敗や成功した経験は、必ず自分の表現の新たな展開につながります。現在、従来の版画領域にとらわれない、さまざまな技法を採り入れたコンセプチュアルな作品が登場していますが、そうした表現を生み出すにも、版画の基本は欠くことができません。基本の上に立脚する。それが版画の創作活動では非常に大事なことです。

また、一人ひとりの表現の世界を引き出すために、授業形態は自主性を尊重する姿勢を大事にしています。学生が挑戦したいことを聞き,“指導する”のではなく、私たちがもっている経験や知識をアドバイスしながら、各々がめざす表現にあわせた技法を一緒に考えていく、いってみれば学生と教員が一緒になって実験するような形で進めていきます。難しいことでも諦めずに挑戦していく人にとっは、挑戦しがいのある環境だと思います。

単に“版画を習う”のではなく、版画という表現手法を通して、新しい可能性、自分だけの表現方法を見つけていく場。表現者として、自分のやりたいことに思う存分挑戦してください。

教育理念:大学院