• プログラムの概要
  • 新たな取組の趣旨・目的
  • 現在の学生支援の取組
  • 取組実績
  • 以前の取組実績

新たな取組の趣旨・目的

学生のニーズに対応

本学の在学生は、卒業後の進路について、全体で65.3%(デザイン学科では76.2%)の学生が美術・デザイン関係の仕事を希望しています。その中の86.1%(デザイン学科では92.1%)の学生が、企業・デザイン事務所等の組織への所属を志望する結果が出ています。(学生の意識調査アンケート『在学生調査報告書 平成19年度版』) 本学は、カリキュラム、キャリア支援センターにおける指導の中で、進路の希望に則した対応を行います。  また、アーティスト、芸術表現者として活躍していくために、大学は積極的に在学生・卒業生が出品ができる展覧会の開催、作品紹介を行って行きます。

キャリア形成へのビジョン

卒業生とのコラボレーション

学生個人の学習を、教員は授業を通して指導し、職員はキャリア形成と学習支援を目途に様々な立場から支援を行っています。これに加え、卒業生から企業やデザインスタジオ、制作の現場から、適時ネットワークを経由して、学習やキャリア形成に向けてアドバイスや指導を得る機会を充実させます。

企業とのコラボレーション

授業展開上にも企業とコラボレーションする機会を設け、デザイナーの指導や技術支援を得て、人事担当者にもコミュニケーションを取り、就業支援を行います。

キャリアポートフォリオの活用

各年次での学習・指導履歴「キャリアポートフォリオ」が学生と教職員の交流を生みだし、ネットワークを経由して教職員から指導を得る回数も増え、面談の機会も増加することが予測されます。

ポートフォリオからアーティストアーカイブスへ

学生実物の「作品ポートフォリオ」とともに電子版《学習・キャリア形成ポートフォリオ》を制作します。
 1)学習カルテ
 2)学生の制作した作品(電子化)
 3)企業の人事担当者が学生の職業・職種への志望を知ることが可能な開示システム
の3つの機能を包含します。
卒業後のキャリア形成支援の目的から、電子版《学習・キャリア形成ポートフォリオ》を発展させ、
<人材バンク>機能を持たせた『アーティストアーカイブス』システムを構築します。
キャリアアップを求める卒業生が登録可能とし、作品データベースを中心に公開します。
外部に一般公開する情報と、学内、および登録された企業の人事担当者が、卒業生の制作内容から、 あるいは職業・職種への志望から、人材を検索可能なシステムとします。学生支援機構

ピアサポート

本学は、専門性を軸に心を開き、手をつなぎ、人を拒絶しない、支え合う共生の精神〈共に生きる〉を背景に学生同士のピアサポートを行います。教職員に訊ねるよりも、先輩や友人には気楽に質問できる学生相互の支援制度として、1年次から4年次迄の全学生を対象にピアサポートを位置付けキャリア形成の支援につなげます。学生が同じキャリア形成の途上にある仲間として、学生自らの責任感と使命感により実践する仕組です。 さらに現場の卒業生からの声も加わりキャリア形成への理解も深まることで、ピア(peer:仲間)サポートによる学生相互の学びや助言も活発化し、個人の目指すキャリア形成が実現できる。

リエゾン型キャリア形成支援

本学の取組は、学生時代4年間の期間限定型の支援ではなく、幾つもの機関や人々との多角的、段階的連携と交流により実践されるリエゾン型キャリア形成支援の展開です。卒業後数年間を表現者としての揺籃期、重要なキャリア形成期と捉え、この時期以降を重視して本学は生涯のキャリア形成を支援する取組を実践します。リエゾン型キャリア形成支援

在学生へ

1年次から4年次迄の全学生を対象に卒業生がキャリア形成の支援を行います。

小・中学校、高校で学生がサポート

学生が夏休等の長期休暇中を利用して、グループを組み学生の出身地域等にある小・中学校、高校を訪問し、キャリアへの相談や助言のピアサポートを実践します。

生涯にわたるキャリア形成支援

卒業後の数年間を表現者としての揺籃期、重要なキャリア形成期と捉え、この時期を重視して本学は、卒業後もキャリア形成を支援する取組を実践します。

アーティストアーカイブス

学生は、電子版《学習・キャリア形成ポートフォリオ》に、実物の《作品ポートフォリオ》を携えて卒業。 <人材バンク>の役目を果たすアーカイブスへの登録を行います。これは、企業の人事担当者が学生の職業・職種への志望を知ることが可能な開示システム。

再チャレンジスキルアッププログラム

結婚出産等で離職を余儀なくされた卒業生の再チャレンジを支援するために、社会人の学び直しのためのスキルアップ教育の支援プログラムを構築。社会や学生、卒業生のニーズを踏まえ、現行のキャリア形成を基に、単年度で帰結する就職を優先するプログラムではなく、在学中、卒業後にわたり継続する段階的なキャリア形成支援の体制を、新たな学生(卒業生)支援機構として構築します。

電子ポートフォリオ導入

本学では電子化した〈学習・キャリア形成ポートフォリオ〉を開発し、入学から卒業までマルチポイントで学習を支援し、個人のキャリア形成をライフ・スパンで捉え支援します。本プログラムは学生が在学中に教職員・卒業生・企業等の人々と多角的に、コミュニケーションを取り、自らの制作した作品と、電子ポートフォリオの学習履歴が、〈キャリアポートフォリオ〉となります。さらに、卒業生サポートのキャリア形成支援のデータベースとして《アーティストアーカイブス》へと進化・発展させる取組でも組み込まれます。