2010年 女子美術大学工芸学科陶コース卒業
2010年4月 | 株式会社虎屋入社 |
陶芸から和菓子の製造へ
ふとした時間を価値のあるものにするために私に何ができるだろう。その思いから大学では陶芸を専攻し作品を作ってきました。陶芸は今の私でしか作れないからこその価値を教えてくれた大切なものです。
私の進む道は、価値ある時間をつくり、日々の中に感動をつくること。そう考えていた時、'とらや東京ミッドタウン店'で「寿ぎのかたち展」を見ました。私はそこで、お菓子を売る人と買う人の間にある和菓子を通じて生み出される空気の色にときめきを覚え、包装している様子は人の心を一緒に包み込む、とても素敵な行為に見えました。
「和菓子を販売するだけでなく、持ち帰り、器にのせて食べ終わるまでを一つの価値として考えている」と、強く思ったことを今でも覚えています。そのような時間を提供する一員になりたい、人の心に残るようなお菓子をつくりたいと思い、「製造」を選びました。今までしてきたこと、出会うことのできた人、全てが今に繋がっています。