制作の記録[2010年]

国立成育医療研究センター手術室前空間ヒーリング・アートプロジェクト

デジタルプリントシート施工による空間演出
2009年8月〜2010年4月
国立成育医療研究センター 東京都世田谷区大蔵2-10-1

プロジェクトの概要

2009年4月国立成育医療研究センター(東京都世田谷区大蔵)から、手術室前空間の環境改善のため、ヒーリング・アートの制作とデジタルシートによる施工の依頼を受ける。
依頼を受けて、現場を視察した上で、術室の入口に至る空間は、手術を受ける患者や付添いの家族にとっても緊張感や不安感が高まる場所であり、アートによって視覚的な面から不安感を和らげることに少しでも役立てたいという気持ちでプロジェクトを立ち上げた。大学院生4名が参加し、2010年8月から2011年4月の期間に制作した。
エレベーターから手術室入口に向かう壁面に「木、草原、動物たち」をテーマに、手術室入口壁面に広がった草原に動物たちがいる空間の企画を立案し、構想を練った。
このイメージに基づいて、アクリル絵具で彩色した紙を使ってコラージュ表現で制作した作品をデジタルデータ化し、それをデジタルプリントグラフィックスにして施工することで、2010年4月11日完成した。

プロジェクト進行過程

2009年8月31日
国立成育医療研究センター視察、打合せ会
2009年9月25日 第1回デザイン案プレゼンテーション
2009年10月15日 デザイン案作成 国立成育医療研究センターに送付
2009年11月5日 デザイン修正案作成 国立成育医療研究センターに送付
2010年1月15日 デザイン、表現方法の最終打合せ
2010年1月 デザイン案決定、原画制作開始
2010年2月 実寸デジタルデータ作成
2010年3月12日 医療センター現場でのデジタルプリント紙出力サンプル検討(色校正、サイズ、空間構成)
2010年4月6日 医療センター現場でのデジタルプリントシート色校正
2010年4月11日 デジタルプリントシート作品施工 完成



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