本取組について

平成16年度特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)に選定された「美大におけるサービス・ラーニングの実践―アートを通じた大学と医療・福祉施設との連携―」は、美術・デザインにおける専門教育の継続と同時に、分野を横断する実践的な教育を新たに加えることで、「芸術の力が人間力を高める」という教育理念の実現をめざす取組である。この取組では大学と社会との連携を図り、医療・福祉施設等における作品制作を通して、大学で学んでいる専門性を活かしながら社会貢献することで、その意義を学生自身に考えさせるサービス・ラーニングとしての位置付けを重視している。共同制作を通して専門分野毎に異なる方法論や感性を教え合い、日常の創作にも応用できる新しい発見のある学習活動となっている。

また学習成果を学生が発表し、学外からの評価を直接受けることも取組の中の重要なプロセスとしている。本学では、毎年、全国の美術教育関係者を対象とした「美術教育フォーラム」を開催しており、プロジェクトに参加した学生が、その成果を公表するなどして、各方面からの評価を得ている。