アンケート調査と分析

作品制作後に、作品を通して学生と施設利用者との関係が続いていくのもこのプロジェクトの特徴であり、そういった点でも事前調査と作品設置後の外部評価と作品の癒しの効果を調査、分析する必要がある。

プロジェクトに対する外部からの評価は、本学が社会の中で果たす役割を知る上で重要なものであると考え、各プロジェクトについて、アンケート調査を実施して、そのデータ分析を行っている。データの分析、検証の蓄積は、次のプロジェクトの実施の際に役立てられる。こうして得られた外部からの評価や、実質的な評価結果は、社会の中で芸術の果たす役割を知り、作品を制作することの意味を学生自身が考えていくことにもつながっていく。

これまで患者や病院関係者からの率直な意見、感想を集計するために実施した、医療空間におけるヒーリング・アートに関するアンケート調査の主な項目は次の通りである。

  • 病院空間のイメージについて
  • 医療空間にアートの設置は必要と考えるか
  • 必要、不必要の理由
  • 必要と答えた場合、どんなアートが必要と考えるか
  • アートの設置場所について
  • 作品のテーマ、表現内容について
  • 表現方法、表現技法について