女子美術大学美術館

2015年度

女子美術大学美術館コレクション公開
第26回『型紙』

2016年1月27日(水)~3月13日(日)

作品点数:6点

今回のテーマは前回に引き続き「型紙」です。
型を彫る技法には4種類あり、丸い点の集積で模様を表現する錐彫り、桜の花びらや楕円の形をした錐を使って模様を表現する道具彫り、小刀を巧みに操り模様を彫り出す突彫り、縞柄を表す縞彫りです。当館所蔵の型紙は錐彫りの型紙が大多数を占め、江戸時代に最高潮に達した職人の精緻な仕事ぶりを目の当たりにすることができます。

第26回『型紙』の展示を再構成したYouTube動画はこちら

女子美術大学美術館コレクション公開
第25回『型紙』

2015年12月2日(水)~2016年1月25日(月)

作品点数:6点

今回のテーマは「型紙」です。
女子美染織コレクションには型紙308枚が含まれており、それらは同じような大きさの型紙(約25㎝×約47㎝)です。この大きさから江戸時代中期から後期に制作されたと考えられます。使用されていない型紙もあれば、度重なる使用により黒ずんでいるものもあります。
型を彫る技法としては、丸い点の集積で模様を表現する錐彫りが多数を占め、ついで桜の花びらや楕円の形をした錐を使って模様を表現する道具彫り、数は少ないですが小刀を巧みに操り模様を彫り出す突彫りのものもあります。 模様は生き物、花や植物、幾何学、道具などで、江戸時代に最高潮に達した職人の精緻な仕事ぶりを目の当たりにすることができます。

第25回『型紙』の展示を再構成したYouTube動画はこちら

女子美術大学美術館コレクション公開
第24回『秋草模様の小袖裂』

2015年9月6日(日)~11月30日(月)

作品点数:6点

過ごしやすくなる日々を迎え、人々の気持ちにも余裕ができる季節が秋です。お月見や菊の節句でもある重陽の節句、また七五三のお祝いも秋に行われます。
秋を代表する草花は菊ですが、まさに重陽の節句は菊を浮かべた酒を酌み交わし、不老長寿、無病息災を願う行事です。菊は古くには薬としても用いられていました。また、萩や桔梗も秋の花として好まれています。萩は可愛らしい紫の花が慎ましやかなイメージを与えるのでしょうか、多くの小袖に表現されています。萩が菊などに添えられるように表現されるのに対して、桔梗は大きな花が華やかに表されています。
本展では秋草模様の小袖裂をご紹介しました。小袖に花開いた秋の草花をお楽しみいただきました。

女子美術大学美術館コレクション公開
第23回『日本の裂 刺繡の小袖』

2015年5月27日(水)~8月3日(月)

作品点数:8点

今回のテーマは「刺繡」です。
白い綸子地の小袖は江戸時代にたくさん作られました。そしてその小袖を彩る表現方法に刺繡は欠かせないものでした。刺繡だけで小袖を埋め尽くす作品もありますが、多くは「鹿の子絞り」や「型鹿の子」と「刺繡」の組み合わせで表現されてきました。友禅染が小袖に登場すると「友禅染」に華やかさを添えるために「刺繡」が施されるようになります。友禅染では美しい「赤」を出しにくいため、紅で染めた刺繍糸で美しい花々を表現したのです。時代が下るにつれ、刺繡はあしらい程度のあっさりとしたものになりますが、しかし刺繡は簡素なデザインをより引き立たせるための装置として十分機能することになります。
本展では途絶えることなく生み出されてきた刺繡の技をお楽しみいただきました。

第23回『日本の裂 刺繍の小袖』の展示を再構成したYouTube動画はこちら

女子美術大学美術館コレクション公開
第22回『日本の裂 桜模様』

2015年4月3日(金)~5月25日(月)

作品点数:8点

桜がほころび始めると日本人は花見を楽しみます。花見は奈良時代の貴族の行事であったとされています。奈良時代には梅が好まれ平安時代になり桜が好まれるようになったことが、和歌などから実証されているのは有名です。春を迎え桜の花が咲く時期に、多くの方はなんとなく心弾む心境を覚えるのではないでしょうか。
本展では桜を表現した数々の小袖裂をご紹介いたします。小袖裂に表現された桜に添えられた几帳や御所車などから想起させる雅なイメージや、はかなく散る潔さなど様々な桜模様の魅力をお楽しみいただきました。

第22回『日本の裂 桜模様』の展示を再構成したYouTube動画はこちら