top

project

news

link

"critics coast"について


近年国際展には、アーティストだけでなく、活動家やアーカイヴ・ビルダ、建築家、都市計画者など、広範な人びとが、主体として参加するようになっています。そうした状況のなか、これまで展覧会そのものに参加することのなかった、批評家、評論家、キュレータなどという人びとについても、一人の参加者として組み込むとができるのではと考えました。

参加者は、越後妻有という厳しくそれゆえに美しい自然環境の中で、発言、討議を行うことで、客観的にアートについて言及することだけでなく、日常生活や一般の社会の基準によって、自身の言説の意味を再検討されることになります。

タイトルの"critics coast"は、評論家や批評家たちの集まる場所を意味すると同時に、これまで展覧会を外から客観的に眺めるという姿勢のため、展覧会そのものにおいて不在であり続けてきた「批評家」と、豊かな自然を誇る越後妻有に欠けているもの、つまり依然として不在であり続け、今後もまた不在であり続ける「海岸」をかけたものです。



ディスカッション :

「ディスカッション」の討議内容の細部については順次設計しますが、越後妻有という地域、文化特殊についてのものではなく、アートそのものや、世界そのものという大局的なものについて考察するものにします。越後妻有という特殊な環境にいるからこそ、むしろ世界そのものや、アートそのものに言及できるという、ミクロとマクロの転置が起こりうるという可能性を探ります。

会場 : 常設展示会場
テーマetc : テーマを変えて、3-5回程度。
ゲスト : 2-4名の予定。テーマごとに組み合わせを変える。


ディクショナリ

「ディクショナリ」という小規模セッションにおいては、あらかじめビデオ取材した評論家らの発言の映像を流します。
また、ディスカッションよりもさらに小規模なラウンド・テーブル型の討議セッションも実施します。

会場 : 湯の島
映像 : あらかじめビデオ取材した参加者の語る映像 (会期中常設)
その他 : 参加者が加わるラウンドテーブル形式の討議 (会期中不定期に随時)


企画・協力