タ イ ポ グ ラ フ ィ ・ タ イ プ フ ェ イ ス の い ま。
デ ジ タ ル 時 代 の 印 刷 文 字
ご あ い さ つ
 
「デジタルフォント」とよばれる印刷文字の生成方法は金属活字から写真植字を経て、電子的な技術へと大きく変わり、その応用の分野は広くウエッブデザインにまで及び、ユーザーは専門分野の技術者のみにとどまらず多くの社会的な階層や年齢層に広がりを見せています。
 11月17日(水)から30日間の展覧会は、この金属活字から電子時代までの印刷書体を取り上げ、特に「本文用書体」の領域において傑出した業績を上げた代表的な5名の「書体設計家」の「10書体」の基本的なコンセプトとその形態を提示します。従来、各フォント・メーカーによる単独の展示のみが行われていたこの領域において、最初の総合的な比較閲覧の場になるものと考えています。電子時代における見やすく読みやすい文字、美しい文字とは、どのような文字であるのかを考える場になるものと期待しています。
 あわせて、会期中の12月4日(土)に、「これらの書体を制作し使用しているデザイナーと研究者によるシンポジウム」を開催し、現在使用されてい「書体」と「タイポグラフィ」についての問題提起を行う討論を予定しております。新しい世紀に相応しい「デジタル文字のあるべき姿」を探り、「漢字仮名混じり文」による日本字表現における「設計書体」についての考察を深め、広く関係する分野の方々の用に役立てたいと考えております。
展覧会・シンポジウムの全体計画と『図録』『会議録』の
編集制作担当
女子美術大学大学院教授
森 啓
 
シンポジウム担当
女子美術大学研究所
加藤 修
 
展覧会担当
女子美アートミュージアム
ヤマザキ ミノリ
 
 
 
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