制作の記録[2006年]

三重県立看護大学 図書館前ロビー壁面の絵画制作

2005年6月三重県立看護大学(三重県津市夢が丘1-1-1)から本学に、三重看護大学図書館前ロビーの壁面に設置する作品の制作依頼を受けた。看護大学の校舎入口から続く長い通路の空間、特に図書館前のロビー空間が殺風景であり、アートの設置により、看護を学ぶ学生にとっての安らぎを感じる空間を演出してほしいとの趣旨であった。

現場を視察して、壁、天井の高さ、通路の奥行き、色調などから見て、F100号サイズ(162×130.5cm)キャンバスを3枚程度並べたサイズの作品設置が妥当だと判断した。看護研修から戻ってくる学生を迎え、爽やかな気分になるようなテーマやモチーフについて検討し、また周囲の景観とも調和する画面内容にすることを考えた結果、森の動物たちが草原に集まって様々な楽器を演奏する絵画作品『気ままな午後の音楽会』を制作した。

制作には日本画専攻、メディアアート学科、ファッション造形学科の学生が参加し、各自が考案した原画の中から看護大学が選出し、それを基に、共同制作による本制作を2006年2月17日から2月25日にかけて進めた。F100号サイズのキャンバスを3枚連ね、縦162cm、横391cmの大きさで1枚の作品とした。アクリル絵具を使って彩色仕上げして、3月16日、三重県立看護大学図書館前ロビー壁面に設置した。



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