女子美術大学美術館

2021年度

女子美術大学美術館コレクション公開
第54回『点で描かれた模様』

2022年1月26日(水)~3月18日(金)

作品点数:8点


錐であけられた丸い小さな穴。針のように細かな円形の刃物(錐)を回転させながら彫る技法は、型紙を作成するうえで古くから行われてきました。この小さな点は、配列を変えることで無限とも思える多様性を生み出し、多くの人を魅了しました。


第54回では、308枚にも及ぶ女子美染織コレクションの型紙から江戸時代の型紙6点と明治時代の小紋染のきもの2点をご紹介します。高度な技術を持ち合わせ微細な点で描かれた模様をお楽しみ下さい。

女子美術大学美術館コレクション公開
第53回『虎模様』

2021年12月8日(水)~2022年1月24日(月)

作品点数:8点


令和4年は寅年です。トラは哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉の動物であり、獰猛な野獣であることから古くから武勇や王者のイメージとして受容されてきました。


本展では、当館所蔵の虎模様の裂だけでなく、比較のため猫模様も展示しております。 新春のお慶びを女子美術大学美術館の染織コレクションからお楽しみいただければ幸いです。

女子美術大学美術館コレクション公開
第52回『インドネシアの花』

2021年10月27日(水)~12月6日(月)

作品点数:5点


インドネシアは、太平洋とインド洋の間に位置し、海を通じて東西交流に重要な役割を果たしてきました。ジャワ島を中心に制作される蝋防染による模様染はバティックと呼ばれ、インド更紗の影響を受けながら、独自の展開を見せてきました。


本展では、インドネシアのジャワ島を中心にした花模様の華やかな染織品をご紹介します。日本で「ジャワ更紗」とも呼ばれ愛されてきたバティックの色鮮やかな世界をお楽しみください。

第51回『舞楽装束』

2021年9月13日(月)~10月25日(月)

作品点数:7点


雅楽は、いくつかの音楽舞踊が奈良時代から平安時代にかけて大陸から伝わり、日本の風土に合わせて昇華され続け、現在に至っています。雅楽の演奏形態のひとつである舞楽は、舞と楽器の演奏による舞台芸術を指します。


本展は、相模原で開催の女子美染織コレクション展Part9 舞楽装束にあわせて杉並でも舞楽装束の一部を展覧いたします。豊かな社会背景の中で醸成され、独自の伝統によって受け継がれた精華をご堪能ください。

第50回『インドネシアのワヤン』

【前期】2021年5月12日(水)〜6月14日(月)
【後期】2021年6月16日(水)〜7月21日(水)

作品点数:【前期】3点
     【後期】3点


本来「影」を意味するワヤン(Wayang)は、現代では人形劇を指すのが一般的です。しかし、水牛の皮革で作られた人形を使用したワヤン・クリ、木偶人形を使用したワヤン・ゴランのほか、登場人物の衣装をまとった俳優によって演じられるワヤン・オランなどのヴァリエーションがあり、インドの叙事詩であるラーマヤナやマハーバーラタ、インドネシアやジャワの英雄譚などを題材とした魔除けの儀礼のひとつとして上演されてきました。


本展では、ワヤンの図像が描かれたバティックをご紹介します。バティックの魅力とともにワヤン模様の細かな表現をお楽しみください。

第49回『日本の裂 季節を彩る花』

2021年4月7日(水)~5月10日(月)

作品点数:8点


季節ごとに咲く美しい花々は、自由な模様表現と染織技法を組み合わせながら、きものの中に表現され、身にまとうことで人々の生活に豊かさを添えてきました。


本展では、季節を彩るさまざまな花をモティーフに取り入れた小袖や能装束の一部をご紹介します。季節の移ろいに向けられた日本人の研ぎ澄まされた眼差しを感じるとともに、花のこまかな表現をお楽しみください。