女子美術大学美術館

2023年度

女子美術大学美術館コレクション公開
第65回『龍』

2024年1月10日(水)〜3月15日(金)

作品点数:4点


令和6年の干支は辰(甲辰)年です。干支は、古代中国の思想・陰陽五行説から発生したもので、本来は十干と十二支を組み合わせた60の周期の数詞で示されます。十二支で唯一の想像上の生き物である辰(以下、龍)は、ヘビのような鱗の体に、鋭い牙や角を有する頭、猛禽類の爪を特徴とした姿で表現されます。 日本では、龍は雲を呼び、雨を降らせる神として古くから五穀豊穣をもたらすとされ各地に竜神・水神として信仰が残っています。

本展では、当館所蔵の龍模様の染織品を展示します。

新春のお慶びを女子美術大学美術館の染織コレクションからお楽しみいただければ幸いです。

女子美術大学美術館コレクション公開
第64回『イカット』

2023年11月8日(水)〜12月25日(月)

作品点数:3点


インドネシアの染織には、絣(イカット)、蝋纈染(バティック)、絞り(プランギ)の防染技法による染織品があります。現存する染織品の多くは、19世紀以降の比較的新しいものではありますが、インドネシアの文化が反映された地域ごと、部族ごとの歴史的な伝統を知るための貴重な資料です。

イカットに織り表された独特な模様からインドネシアの伝統を感じ、人々の信仰や日常生活、自然との関わりを知る機会となれば幸いです。

女子美術大学美術館コレクション公開
第63回『コプトのチュニック』

2023年9月13日(水)〜11月6日(月)

作品点数:7点


コプトの人々は、外衣としてパリウムと呼ばれる長方形の布(ギリシア風の上着)を、内衣としてチュニックを着用しました。チュニックは、長方形あるいは十字の布を二つ折りにし、肩山の中央部分に頭が通る程度の開きを作り、袖下と両脇を縫った貫頭衣です。女子美染織コレクションには、衣服の形態を保ったチュニックを 10 点収蔵しており、日本国内では有数のコレクションといえます。

本展では、チュニックの一部分である裂7点をご紹介します。時代ごとの模様の異なりをお楽しみください。

女子美術大学美術館コレクション公開
第62回『アンデスの染織品』

2023年5月31日(水)〜7月15日(土)

作品点数:8点


アンデスの染織品は、女子美染織コレクションの三本の柱の一つでもあり、約400点を有しています。

本展示では、杉並キャンパスでの新たな試みとしてヒーリング表現領域とメディア表現領域の領域を越えた実技授業「プロジェクト&コラボレーション」にて、アンデスの染織品をテーマに異文化に触れていただき、授業の中で学生の感じた「可愛い」「面白い」「不思議」「美しい」をご紹介します。

女子美術大学美術館コレクション公開
第61回『夜着』

2023年4月5日(水)〜5月29日(月)

作品点数:5点


夜着とは、寝具として体にかけて用いた着装用の小袖が発展したものを指します。

第61回では、夜着と夜着として使用されたと考えられる裂4点をご紹介します。 江戸時代に人々の眠りを守り続けた大胆で華やかな夜着をお楽しみください。