タイトル「障害理解とアートフィールド参画支援の取組」

本取組について

本取組は、学生が障害理解の困難さを学ぶことを通じて、学生自身が成長することを目的としています。さらに、 優れた作品を基にアーティストとして、アートフィールドに参画できるように支援するプログラムです。障害支援施設や特別支援学校、NPO等との連携によりアート&デザインが障害理解への新たなミッションを果たすための試みでもあります。

 

取組の趣旨


アートやデザインは、表現行為そのものが心の発達を促す力をもち、精神の発達にも、人格形成にも欠くことが出来ない力となっています。アートの立場から考えると、受身からポジティブなポジションへの移行を考えています。

 

取組の目的


本取組は、障がい者の作品が素直に学生を感動させ、心を満たしてゆく事実の下、こころの発達を障がい者から学ぶと共に、学生の障がい者へのアウトリーチにより、アーティストと同じアートフィールドへの参画を支援するプログラムです。

 

達成目標


学生が障がい者理解とその認識を基に、アートによる持続可能な社会の創出と実現を目指すサスティナブル人材育成を目的として、障がい者のアートフィールド参画を支援する教育プログラムを実施するものです。さらに学生達がアート&デザインを基に、海外の大学と連携協働し障がい者と共生する活動を継続することで、国際力を身に付け社会貢献できる人材育成を目指しています。

 

採択理由


当該取組は、本事業の趣旨に照らして審査を行った結果、教育の質の向上への大学等の対応が非常に優れているとともに、取組の実現性も高く、その成果と今後の展開も期待できると高く評価できます。さらに、学生がアートを通じて障害理解とアートフィールド参画することを支援する本取組は、美術教育と障がい者の社会参画をつなげた新しい取組でもあります。これまでの障がい者を含む地域との連携の実績を発展させ、また海外の国際交流協定校と本取組に関連した交流の実績や計画もあり、今後への発展が期待できるものです。 そして、現代社会における今日的取組として、学生の創造力、表現力、応用力を育てる観点からも評価できます。

七海展