制作の記録[2007年]

横浜市立大学附属病院連絡通路ガラス面ヒーリング・プロジェクト

横浜市立大学附属病院 神奈川県横浜市金沢区福浦3-9

プロジェクトの概要

2006年に行った横浜市立大学附属病院2階、3階の外来待合空間のヒーリング・アートプロジェクトに関連して、病院の最寄り駅のモノレールの改札口と病院の2階入口を結ぶ連絡通路両サイドのガラス面にアートを施工する依頼を受けた。

ガラス面にアートを施工することから、デジタルプリントシートを使用する方向でプロジェクトを立ち上げた。外来2階待合には、相模湾の海沿いに位置する病院の立地条件を考慮して、カモメを主人公として、海の風景をテーマに朝・昼・夜の一日の時間の移り変わりを表現した作品が設置してあるので、連絡通路をその導入部の空間と捉え、ガラス面には関連性のある表現になるよう工夫した。壁面と異なり、透明なガラスを通して周囲の景観が見えることもあり、また採光性を活かすことも考える必要があった。今回不透明なシートで施工するのではなく、半透明なシートを利用して、それをカッティングして、全面ではなく部分的に施工することで透明ガラスを活かした空間演出を心がけた。また、海やカモメを連想させながらも、抽象化した形態が病院連絡通路の外観に溶け込んで一体化することをねらった表現を試みた。

2007年3月17日、連絡通路の両サイドのガラス面それぞれに、画面構成と形態が、外観と馴染むような抽象表現のアートを施工した。



まえへ インデックス つぎへ