CCD PLATFORM 002 "誰のためのアートなのか" | DIALOGUE TYPE

2010年10月6日(水) [FLYER:PDF]

あなたは、「アートとは?」、あるいは「アートは何のためにあるのか?」という素朴で深い疑問に突きあたったりしませんか。そして、アーティストとアートを享受する人たちは、分離されるものだろうか。その場所だからこそ、表現は意味をもつアートになるのではないだろうか。そんな数々の疑問をもう一度、考えてみませんか。

女子美術大学 大学院GPでは、「誰のためのアートなのか」をテーマに、シンポジウム CCD PLATFORM 002を開催します。

CCD( Community Cultural Development「文化によるコミュニティの発展」)は、多くの文化が並存するオーストラリアで提唱された、地域や社会の問題をアートを通して創造的解決をめざすという概念です。そこから現れるアートやアーティストへの問題点、あるいは疑問というものは、日本における様々な形で展開されているアート・プロジェクトなどにおいても決して無関係ではありません。この討議を通じて、「地域振興におけるアートとは何なのか」「アートによるコミュニティの発展が本当に可能なのか」「そこでは本当にアートが必要とされているのか」ということを探る場を目指します。

7月に実施されたCCD PLATFORM 001では、今日のアート・フィールドにおいて様々な立場で実践している方々をパネリストとして迎え、地域とコミュニティに対するアートの可能性と在り方について広く討議しました。 2回目となる今回は、2009年より地域の情報発信地としての機能を目指して設立された小金井アートスポット シャトー2Fという実際にアート・プロジェクトが動き始めている場所で開催します。4名のパネリストを中心に、芸術・文化活動を介した社会的実践がその地域や生活する人々にどのように扱われ、またその場所でどのようにアーティストは実践をすることが可能なのか、など、より主体的な討議の機会を創出したいと考えています。

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パネリスト
佐藤李青 (小金井アートフル・アクション! 事務局長)
杉田 敦 (美術批評, 女子美術大学 教授)
富田俊明 (アーティスト, 北海道教育大学 講師)
毛利嘉孝 (社会学者, 東京藝術大学 准教授)

日時:2010年10月6日(水)18:00~20:00
会場:小金井アートスポット シャトー2F
予約制 / 定員70名


○料金:無料(※要予約)
○予約方法:
メールのタイトルを「CCD PLATFORM 002」とし、氏名/メール・アドレス/人数を明記したメールを下記のアドレスまでお送りください。折り返し、予約確認のメールをお送りいたします。
○メール・アドレス:joshibigsgp@gmail.com (女子美術大学 大学院GP)
○会場:小金井アートスポット・シャトー2F
(JR中央線武蔵小金井駅南口徒歩5分/東京都小金井市本町6−5−3 シャトー小金井2階)
○お問い合せ:女子美術大学 大学院GP (http://www.joshibi.net/outreach/gsgp/)


主催:女子美術大学 大学院GP
協力:小金井アートフル・アクション!


<パネリスト>
佐藤李青 | Risei Sato
1982年生まれ。小金井アートフル・アクション!実行委員会事務局長。国際基督教大学卒業。東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻博士課程在籍中。2007〜 08年度、小金井市芸術文化振興計画の策定に伴なう小金井市と東京大学の共同研究グループに参加。2009年度より小金井アートフル・アクション!実行委員会事務局を担当。歴史的な事柄から現在の表現や制度の研究を行ない、未来へつながる実践へ関わることを目指している。

杉田 敦 | Atsushi Sugita
1957年生まれ。美術批評。女子美術大学芸術学部美術学科芸術表象専攻教授。名古屋大学理学部物理科卒業。現代美術と哲学、科学、メディアの関係について論じる。オルタナティヴ・スペース art & river bankの運営も行っている。著書・編著に『ナノ・ソート—現代美学…あるいは現代美術で考察するということ』、『アートで生きる』などがある。このほか、文化紀行として『白い街へ—リスボン、路の果てるところ』、『アソーレス, 孤独の群島 ポルトガル最果てへの旅』がある。

富田俊明 | Toshiaki Tomita
1971 年生まれ。アーティスト。北海道教育大学講師。東京芸術大学美術研究科壁画専攻修了。『泉の話』(横浜トリエンナーレ2001)や10年を費やして制作された最新作『ハートマウンテン』など、その作品は、創作プロセス自体を織り込んだナラティヴから生み出される独特な間主観的世界を持つ。ポーラ美術振興財団と文化庁新進芸術家海外留学制度の助成により、世界の特殊な地域社会における芸術活動の調査・研究を行う。近年はM・ブーバーの<我-汝>研究をとおして、主体のありようそのものを問い直す創作も行っている。

毛利嘉孝 | Yoshitaka Mouri
1963年生まれ。社会学者。東京芸術大学大学院音楽研究科准教授。NPO法人アート・インスチチュート北九州理事。京都大学経済学部経済学科卒業。広告会社勤務の後、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジに留学。音楽や美術などの現代文化やメディア、社会運動を中心に研究と評論を実践する。著作に『はじめてのDiY― 何でもお金で買えると思うなよ!』、『ストリートの思想-転換期としての1990年代』など。共著に、『実践カルチュラル・スタディーズ』など。

©2008-2010 JOSHIBI UNIVERSUTY OF ART AND DESIGN, GRADUATE SCHOOL GOOD PRACTICE.