PUBLICATION
CATALOGUE, ART BOOK
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アートで生きる Life is Art. Art is Life.
編者:杉田敦
定価:2100円
発売日:2010/04/10
ISBN:978-4-568-20194-9
出版:美術出版社
アートの世界で生きる16人のダイアログ
■part1 artist
表現を生み出す人
01 オルタナティヴ・スペースから行動する 山下美幸
02 ツールやジャンルをつくる 伊藤ガビン
03 作品を言葉で説明する力をつける 福士朋子
04 社会に問いかける衣服をつくる 眞田岳彦
cross talk
ABOUT EDUCATION
cross road
島影の奥に 北川フラム
■part2 curator
表現を編む人
05 〝何かをつくる〟意識を持つ 蔵屋美香
06 〝私〟を起点に仕事をする 笠原美智子
07 アートの社会的還元を考える 逢坂恵理子
08 生きることを肯定する力を持つ 南嶌 宏
cross talk
ABOUT HISTORY
cross road
階段の踊り場から 杉田 敦
■part3 facilitator
表現をつなぐ人
09 アートは社会と人をつなぐ 北川フラム
10 アーティストの可能性を広げる 千葉由美子
11 表象としての歴史を学びながら現代を探究する 北澤憲昭
12 〝状況の創造〟によって理論と実践を相互作用させる ヨルゲン・ボック
cross talk
ABOUT ALTERNATIVE
cross road
倉庫街の隣人 眞田岳彦
■part4 critic
表現をひらく人
13 〝イメージを見る目〟を養う 竹内万里子
14 異なる文化背景を持つ人々と協働関係を築く キム・ヒュンジン
15 〝実践する人〟がアートの主体になる 杉田 敦
16 アートは強力な思考方法になる オクウィ・エンヴェゾー
Postscript
the age of micro voyages ―極小航海時代―
発行日:2010年6月19日
発行:女子美術大学美術館
定価:1000円
極小航海時代
航海時代を切り拓いたとされる大陸の西端の国ポルトガルは、かつて、最初に船出して、最後に帰港したと揶揄されていた。つまり、行く手が虚無に落ち込んでいるとも知れない大海に、勇壮にも真っ先に出帆していったにもかかわらず、辿り着いた先での出来事にあまりにも心を奪われてしまったがために、自国をないがしろにし、その充実を忘れ去ってしまったというのだ。しかもその勇壮な船出でさえ、今日では、植民地主義を先導したものとして、むしろ否定的に言及されることが多い。けれども、いやだからこそと言うべきだろうか、その国やその国の人々は美しい。そしてその国の文化は、独特の陰影で静かに輝いている。だが残念なことに、帰港の遅れは、その輝きをとらえようとする視線さえ奪い去ってしまったようだ。そんな国で、ポスト・コロニアリズム的な認識に基づく自省を通過して、ささやかに、けれども誠実な手つきで生み出されてくるものがある。その微かで慎ましい、けれども深みを湛えた輝きは、かつての船出以上の意味を秘めている。わたしたちは、その輝きを、もっとしっかりと凝視める必要があるだろう。ポルトガルの現代美術作家を中心として構成される『極小航海時代』は、そのための展覧会として企画された。かつてスペインとともに世界をわが手にしていた国で紡がれるささやかな試み、つまり極小の船出は、ポスト・コロニアリズムを生きるわたしたちにとって、何らかの海図としての意味を果たすことになるだろう。むしろこの小さな船出こそが、本当の意味での新しい世界へと誘ってくれるのかもしれない。
杉田敦・批評家
※カタログより抜粋
on the earth project
発行日:2009年6月26日
発行:女子美術大学美術館
定価:1600円
on the earth projectは、女子美術大学学生、大学院生による、相模原の小学生(相模原市立双葉小学校)とのコラボレーションを核とした、社会参加型のプロジェクトです。
2008年11月、女子美術大学のキャンパス内にて、ダンボールハウスを制作するワークショップと、制作したダンボールハウスで築かれた町(ダンボールタウン)での宝探しなどのイベントを行いました。自分たちの手でものを作るという体験を通して世の中に生産されているものに対する意識を高め、環境や社会に対する問題を身近なものとしてもらいたい。本プロジェクトは、そうした想いから始まりました。小さな芝生の広場に家を建て、自分たちの小さな町、地球をつくり、その上で活動することによって、私たちはあらためて地球とその上で生活する自分たちの在り方そのものに気づかされることになりました。
第二期にあたる本展示では、ワークショップ参加者(双葉小学校の児童と保護者、女子美術大学学生)のべ60人が撮影した写真を中心に、ダンボールハウス、制作過程を記録した映像、参加者のインタヴュー映像、写真などで構成されます。展示を通して、ワークショップの意味を再確認すると共に、一見無関係に思えるような、小さなアート活動が、社会に対しメッセージを発信する有効な手段のひとつであることを実感してもらえたらと考えています。
つくる、こわす、生きる。私たちは地球の上でどのような存在なのか、また私たちの日々の生活は地球に対してどのような意味を持っているのでしょうか。地球の上の、私たちの小さな取り組みにご参加ください。
※展覧会テキストより
who you know? who knows you?
発行日:2010年2月27日
発行:WYK=WKY 実行委員会, 女子美術大学 大学院GP室
他者を呼吸するために
きっと、他者のことは知らなくてもいい。知るべきではない? いや、そうじゃない。知った気になるべきではないのだ。
人は、自分を自分にしているものが何かあるはずだと思い込んでいる。ある人はそれを生まれ育った地域と考えるだろうし、民族や宗教、セクシャリティだとする場合もあるだろう。身体的な特徴にそれを見出すものもいれば、言葉や記憶にそれを求めるものもいるだろう。けれども、はたしてそのようなものが自分を自分にしているなどということがあるのだろうか。ときにアイデンティティとも呼ばれるそれらによって、自分という存在の姿が明瞭になるなどということはあったのだろうか。それどころか逆に、ありもしないものをあると思い込んでしまうことによって、さらなる迷路に入り込んでしまうこともありえないことではないはずだ。例えば、自分を自分にしているのと同じような何かが、別の人間のなかにもあるはずだという、考えてみれば根拠のない別の思い込み。ありもしないものを求めることで、その人を目の前にしながら、その人自身ではなく別の何ものかを凝視めてしまう。ひとつの間違いが、別の間違いを招き入れてしまうという可能性は決して低くはない。つまりおそらく、勇気を持って以下のように口にしてみるべきなのだ。アイデンティティは存在しない、あるいは、他者など理解できるはずもない。
※カタログより抜粋
本カタログは東京文化発信プロジェクトにおける「学生とアーティストによるアート交流プログラム」の一環として実施されたプロジェクトの展覧会カタログとして制作されました。
CLOSET 2010
発行日:2010年3月26日
発行:Artist Critic Program
最近は、容易に世界と繋がることができる。
友人とわざわざ会わなくてもメールで連絡を取り合い、外出しなくてもインターネットで買い物をする。
しかし、私たちが受信した情報とは、本当に信じられるものなのか。
溢れる情報の何を信じればいいのだろう。
そこで、もう一つ不安が浮上する。
他人から信じられる「自分」とは一体どのようなものなのか、と。
特集では「世界からの信頼」をテーマに、さまざまな視点から、松本悠美子、眞田岳彦、小中大地の三人の作家にインタヴューを行った。これから紹介する活動とインタヴューは、彼らに関する一部でしかない。しかし、そこから彼らについての「何か」を感じとることができるであろう。
CONTENTS
世界からの信頼
松本悠美子 大丈夫、生きていける
眞田岳彦 私たちの足元にあるもの
小中大地 小中大地、ゴブリン博士になる
ACP
Artists×Critics
Open Discussion
二人であること――対話をめぐる独話
羽山まり子展 「keep distance」
ACP デザイン
TOPIC
アーカイヴ的表現としてのCLOSET
近江楽座 インタヴュー
現実感喪失を認識するために
編集後記
CLOSET 2009
発行日:2009年3月27日
発行:Artist Critic Program
見る、という行為について考えてみる。
今日、目にしたものをすべて言ってみてください。あるいは数カ月後、数年後、その時目にした記憶を鮮明に表せますか?と問われた時に、自分はどれくらい答えることが出来るだろうか。見ることとは通常、視覚的に物を目で見ることの意味をさし、その視覚は光の刺激を受け生じる感覚である。しかしその一方で、視覚以外の世界は本当に「見る」とは言えないのだろうか。物体を見ることではなく、行為や様子を見て知ることも「見る」ことのひとつである。記憶の中において視覚によって認識される「見ること」が、ほんの一部の行為だとすれば、通常目で感知することはない視覚以外の世界の方が、はるかに「見ている」のではなかろうか。
CONTENTS
特集
見ること見られること
01 羽山まり子 『keep distance』
02 白鳥建二 『一緒にみる・言葉でみる』
03 Linda Dennis 『Blood, Sweat & Tears』workshop review
ACP
Artist Critic Program
Artists×Critics
Open Discussion
批評とは
ACP DESIGN
topic 1
第7回 韓国光州ビエンナーレ
topic 2
Okwui Enwezorインタビュー
topic 3
鑓水青年美術館
後記
「見る」コト
編集後記
CLOSET 2008
発行日:2008年3月10日
発行:Artist Critic Program
アーティスト・クリティック・プログラムは女子美大学院の表象ゼミ生が授業の中で立ち上げたプロジェクトです。
女子美生からアーティストを募集し、作品展示とプレゼンテーションをしてもらい、それをゼミ生がクリティック(批評)するというものです。女子美には様々な学科があり、各々に作品を制作していますが、作品をプレゼンし、展示する機会はないに等しいのが現状です。そこで、表象ゼミではアーティストとクリティックが相互に交わり、互いに刺激しあう(アーティストは作品を展示、プレゼンを行い、クリティックは批評する)プロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトが学科間、学部間、さらには学校という枠を越えて"外"へとつながる装置となれば幸いです。
2007年よりACPの活動は始まりました。今後も継続的に1年間の活動報告を兼ねた学生主体の批評誌を発行していきます。