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ごあいさつ

長野県高山村、須高ケーブルテレビ株式会社、女子美術大学は、高山村を拠点とした産学官の村づくり連携事業に合意し、2006年4月に高山村役場内にて調印式を開催しました。この連携事業は、女子美術大学の学生が、授業の一環として高山村を訪問し、村内の自然や環境、農業、観光をテーマにフィールドワークと制作活動を実践するものです。学生の視点から新たな村づくりへの提言や、子供たちとの交流を通じた様々な取り組みの中で、アートやデザインを活かした地域づくりをともに考え、村政に反映します。また、須高ケーブルテレビは、村内全域に敷設した光インフラ設備とブロードバンド環境を提供する他、連携事業のドキュメンタリー番組の制作や全国のCATV局への番組配信、メディアへの情報発信で「信州高山村」のブランドづくりを積極的に展開します。(2006年4月)

学生の皆さんに育まれた高山村

久保田 勝士

長野県高山村
村長 久保田 勝士

長野県高山村
歴史と伝統のある女子美術大学及び須高ケーブルテレビ株式会社と高山村三者による産学官連携地域文化創生事業協定を平成18年4月21日締結させていただいて以来、早いもので3年が経ちました。これまで、学長さんをはじめ、学校関係者の皆様、須高ケーブルテレビの関係の皆様方には、高山村に温かい御理解と御支援を賜りまして心から厚く御礼申し上げます。

これまでに延400名の学生の皆さんに来村いただき、村内の大勢の小中学生をはじめ地域の皆さんと交流をさせていただき、私たちに明るさと豊かな感性を育んでいただきました。特に、小中学生とのアニメーションの制作や田植え等の農作業体験を通じた村民との交流、そして感嘆した奇想天外なスケールの大きい「空の水族館」、高山村特産のりんご、ぶどう等の化粧箱の素晴らしいデザイン、ユニークな果物を模ったバス停の小中学生とのペイント作業により生まれかわったバスストップギャラリー等その活動は、村内外の皆さんから高い評価をいただき感謝されております。また、「りんごアートコンテスト」においても、全国のみならず海外からも御応募いただきましたことは、須高ケーブルテレビさんとの連携による大きな成果であったと思います。

昨年高山村は、豊かな農山村の原風景を後世に引継いでいこうと景観条例を制定いたしました。恵まれた豊かな自然の本村を女子美術大学のキャンパスとし、また、皆様方の心の故郷としてご活用いただき、人生の糧としてお役に立てていただければ幸いでございます。
豊かな自然に囲まれた高山村
豊かな自然に囲まれた高山村(高山中学校、グラウンドと村役場周辺)
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美の村づくりへ

丸山 康照
須高ケーブルテレビ株式会社
代表取締役 丸山 康照
STV
多くの企画を手がけてきた音楽プロデューサーのK氏から「首都圏の大学が社会学習の場として地域での学生交流を考えている」という話を聞いたのが2005年初夏。その後、K氏の先輩のM氏や大手旅行代理店のN氏などの紹介で秋口には、女子美術大学にお邪魔して羽太教授とお会いしました。寒いところが大の苦手という教授を口説いて、何度か高山村にも直接来ていただき、2006年の早春には「自然や環境をベースとした学生たちのアートによる新しい町おこし」という連携事業のコンセプトがかたまりました。

その後3年間の活動実践報告は、本誌に掲載のとおりです。高山村の小中学生とのワークショップをはじめ、バスストップギャラリーの制作、屋外展示「空の水族館」、りんごアートコンテストの開催、こどもと自然フォーラム等々、多くの学生や大学関係者が信州高山村を訪れ新しい形の産学官連携事業を展開してきました。

この稿を記しながら、「携帯電話は通じますか?」「コンビニはありますか?」「サルやカモシカに会ったらどうしたらいいのですか?」等々、大学での事前説明会で、必死の形相で迫りくる第1期生の女子学生のみなさんを思い出しました。信州高山村を拠点に、学生とケーブルテレビ事業者、そしてそこに住む地域住民の町おこし事業は、2009年4月から、新たな連携事業としてスタートします。これからもどうぞご期待ください。
STVのバーチャルスタジオで学生たちがCMを収録した
STVのバーチャルスタジオで学生たちがCMを収録した(2007)
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デザインとアートを活かした地域づくり

羽太 謙一

女子美術大学
教授 羽太 謙一

女子美術大学
豊かな自然と、日本の農村の原風景を残す信州高山村、地域づくりのアートとデザインを試行しながら創り続ける女子美、両者を調整しながらテレビ、インターネットで広報を展開する須高ケーブルテレビ。それぞれの特長と役割をうまく活かした産学官連携事業は、3年間にわたり素晴しい成果をあげてきました。

アートとデザインを活かす地域づくりの試みとして、初年度は女子美メディアアート学科の学生40名が8つのプロジェクトを実施しました。村からのデザイン依頼を解決するデザインプロジェクトとりんごアートコンテストは、ここから3年間継続し、事業の中心的な存在になりました。高山小学校、高山中学校美術部とのアニメーションワークショップも、初年度から順調なスタートを切りました。2007年度は、女子美全学有志と高山小中学生による大規模な野外展示「空の水族館」を実施し、りんごジャムのラベルやオリジナルてぬぐいなど、学生デザインの成果物も出来ました。2008年度は、1年生80人によるプロジェクト「バスストップギャラリー」が活動の中心となり、宿泊場所の分散や食事の世話などスタッフ側も大変でしたが、成果物として事業のシンボルともなるバス停が完成しました。また、学生がデザインした葡萄化粧箱が3種類、JA須高ぶどう部会の手で作られました。この年の参加学生は初年度の3倍の規模にもなりました。

3年間にわたり、この事業を実施、支援し、暖かく見守ってくださった高山村、STVの皆様に心よりお礼を申し上げるとともに、連携事業の次のステージへの飛躍を期待したいと思います。
空の水族館「まぐろ」を展示中の学生と女子美キャンパス
空の水族館「まぐろ」を展示中の学生と女子美キャンパス
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