「現場」研究会

「現場」研究会は2001年4月、北澤憲昭を中心とし発足した現代の美術に関する研究会である。美術という事象が成り立つ「現場」をさまざまな角度から検証することを目的とする研究会であるため、この名前となった。

「現場」研究会は2001年4月、北澤憲昭を中心とし発足した現代の美術に関する研究会である。美術という事象が成り立つ「現場」をさまざまな角度から検証することを目的とする研究会であるため、この名前となった。

前身は、キュレーターや評論家や作家による日本近代美術史研究会であったが、次第に学生の参加者が増えて、学生の勉強会の性格も帯びるようになり、現在の参加者は、研究者、評論会、作家、キュレーター、大学院生、大学生、社会人と多岐にわたる。年齢層も幅広い。

研究会はゲストのレクチャーを柱に、毎月一回のペースで開かれている。すなわち、さまざまな美術の「現場」からゲストを招いて、活動の実態についてレクチャーをしてもらい、それを承けて討議を行うかたちをとっている。その活動記録は、研究会主催のウェブ・マガジン「Web Complex」で公開している。同マガジンでは、研究会に関連するテーマについて諸家に寄稿を依頼し、エッセイ、論文、インタビュー記事なども掲載している。また、展評、書評などの欄も設け、さらに若手メンバーがテキストを寄せる「美術ブログ」もあり、現場からの情報発信にも心掛けている。

CCD - Community Cultural Development

文化を通して社会的マイノリティのコミュニティ、あるいは特定の地域を活性化させる活動をCCD(コミニティ・カルチュラル・ディヴェロップメント)といいます。CCDについての一般の人々の関心・理解を深め、また今後、文化政策事業やアートと社会を繋ぐ活動をしようとする学生や若者の手助けをするために、討議する場を創出します。

アート・フィールドにおいて様々な立場で実践する人々を迎え、地域とコミュニティに対するアートの可能性と在り方について広く討議する場を創出します。

近年、規模の大小を問わず、アートによる地域活性化を謳ったプロジェクトは非常に多くみられます。大学院GPでは、そうした時代背景を踏まえながら、CCD【コミュニティ・カルチュアル・ディベロップメント】本来の語義に立ち返り、文化・アート活動が社会的マイノリティや地域コミュニティにもたらす可能性を探り、またその実践の場における人・社会・アートの相互の関係性の在り方を捉えなおし、幻想や誇大妄想ではない、主体化されるべき実践としてのアートについて言及します。

©2008-2010 JOSHIBI UNIVERSUTY OF ART AND DESIGN, GRADUATE SCHOOL GOOD PRACTICE.