キャリア講演会
プロジェクトの概要
アート&デザインで優れた実績を上げているアーティストやクリエイターを招き、全学科の学生を対象にしたワークショップを交えた特別講演会を開催しています。第一線で活躍するアーティストやクリエイターの講演を聞くことで、学生は自らのキャリアイメージを明確にすることができます。また、講演会前後には講演者と学生が直接交コミュニケーションをはかれるよう、交流会を設けています。
学生は、実社会で活躍していくために必要な能力について、講演及びインタビュー等を通じて考察を深めることができ、学生生活及び就業に対する意欲を向上させています。
2011年度は、現代美術作家 ヤノベケンジ氏、彫刻家 小谷元彦氏講演会を開催しました。
プロジェクトの活動報告
■現代美術作家 ヤノベケンジ氏講演会
クリエイターズ BOX 現代美術作家 ヤノベケンジ
日程:2011年4月27日(水)16:40~18:30
実施地:相模原校舎 2号館224教室
現代美術作家として国内外で活躍しているヤノベケンジさんより、幼少期から作家として活躍に至るまでの道のりについてお話を伺いました。また、ヒット作品の誕生秘話や、社会的メッセージ性のある作品制作を続けている作家として、制作活動に向き合う姿勢について、熱いメッセージを語っていただきました。学生にとって、自身の制作活動について再考する機会となりました。
<参加者の声>
「(震災の話で)万人に受け入れられるのは難しいからといって表現をやめてしまうのは良くない」という話を聞く事ができました。実際に活動されているアーティストの生の意見はとても重みがあり、私も震災のショックに負けてはいけないなと思うことができて良い体験になりました。」(2年)
「このタイミングでヤノベさんのお話を聞けたのはとても良かったです。「やれることをやっていかないと」と言われ、はっとしました。」(3年)
「恥ずかしながら、社会的な背景を考えることが今まであまりなかったです。物を知らなさすぎだと思い知らされました。」(1年)
■彫刻家 小谷元彦氏講演会
クリエイターズ BOX 彫刻家 小谷元彦
日程:2011年10月19日(水)16:40~18:10
実施地:相模原校舎 2号館224教室
彫刻・現代アートの分野でご活躍中の小谷元彦さんより、ご自身の作品コンセプトについてお話いただき、難解な哲学的概念ながらも分かりやすく説得力のある話に、学生は引き込まれていました。
また、大学時代の過ごし方について、「大事なのはものの見方、アイディア。人が捉えられない角度で物事を捉えられるかどうかが大事。また、的確にアイディアに形を与えられるよう訓練することも大事。人に話してどんどん膨らませるトレーニングをするといい。」と、アドバイスをしていただきました。
学生は、大学生活の過ごし方や制作者としての質や実力を向上させようという意欲に溢れました。
<参加者の声>
「映画ひとつとりあげてもいろいろなヒントが隠されていることが分かりました。実際目に見えないものを表現するのにいろいろな表現の仕方があり、科学で証明できないものをどう自分で相手に伝えられるのか、講演を聞いたことにより新しい表現方法が見えたように感じました。」(1年)
「コンセプトの原点などを突き詰めていって、そこから作品がどう繋がっていくのか、といった思考的なお話が聞けておもしろかったです。学生のうちにいろいろと挑戦したくなりました。」(2年)
