日本画を取り巻く専門分野の技術と知識が身につきます
日本画を取り巻く専門分野の
技術と知識が身につきます

箔・筆・和紙・墨・落款印など伝統的な材料とそれらを作り出す卓越した職人の技によって、日本画の世界は支えられてきました。本専攻では、特別授業として専門分野の先生方をお招きし、技術と伝承への理解を大切に、丁寧な指導を行っています。1年次に箔・筆講義、2年次には紙漉・篆刻・水墨講義をそれぞれ開講し、伝統的な日本画材料の製造技術と表現技法の関わりについて理解を深めています。
箔講義
箔による表現技法を専門とする特別招聘教授をお招きし、さまざまな箔の種類や平押し、砂子、切箔などの表現技法を学びます。先生の卓越した箔の技術を間近に見ることができます。
紙漉
今日では世界的にその品質と製造技術の継承が認められる和紙。授業では、歴史と科学の観点から実際に和紙を製造し、理解を深めています。構内にある三椏の収穫を始め、楮の皮剥ぎ、煮熟、ちり取り、繊維の打解、流し漉き、溜め漉きなどの実習が行われます。
◆楮と三椏
本学のグランドでは和紙の原材料となる楮と三椏を育てています。三椏は2月ごろ、写真のような美しい黄色い花を咲かせます。初夏には楮の花も見ることが出来ます。
筆講義
日本画で使われる様々な筆・刷毛の種類と伝統的な原料や製法について学び、実際に刷毛の製作体験を行います。
篆刻
東洋絵画と関わりの深い落款印の歴史と文化、制作技術を学びます。
水墨
古代中国から伝わる水墨技法を、四君子(梅・蘭・菊・竹)を手本として学びます。