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版画研究室ホーム > 版画の歴史 > 版画の歴史 2 印刷について
版画の歴史

2 印刷について

広義の印刷は、版を細工して異なった素材に図像を写す事を言います。その意味では古くより粘土などに型を押しつけたり、布に紋様を写す事が行われていました。現在の印刷形式は、中国で木版を用いたものが基と言われており、紙の伝承とともに西洋に伝わったのではないかとされています。

印刷は文字や図で情報を伝達する手段として生まれましたが、その図や絵の領域から派生したものが版画です。

印刷の歴史の初期に見られるものでは図は事柄の説明や解説程度のものでした。時代が進み技術が向上するにつれて表現も豊かになり、絵だけで内容を伝えようとするようになってきます。

そこから版画の歴史が始まります。版を使って絵を制作し、複数印刷することで多くの人々にイメージの伝達をしようとしました。

古典期では印刷と版画の区別ははっきりとしておらず、画家の絵を元に職人が版を刻んだり、職人自身が画家で工房主であった事もありました。

版画に色彩が用いられたのは古く、絵画の一領域である版画にも色彩への憧れがあり、新しい印刷技術が開
発されると、最初はモノクロームで形象中心の表現であったものに色彩がほどこされるようになり、さらに進むと、色ごとに版をおこし刷り重ねる本格的な色彩版画へと発展してゆきます。

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