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Project C バラ・プロジェクト
活動報告200920082009
実施期間:平成16年4月〜継続中
参加学生:絵画学科日本画専攻 ファッション造形学科ほか
担当教員:絵画学科日本画専攻 橋本信 ファッション造形学科 小倉文子
場所:本学相模原キャンパス、旧古河庭園内旧古河邸、本学美術館JAMロビー

■プロジェクト概要
駒込の旧古河庭園内旧古河邸で9月27、28日に行った展覧会を中心に、7月のオープンキャンパス・11月の本学美術館(JAM)ロビーでの展示のために、準備作業も含めた展覧会の開催を執り行いました。旧古河庭園内大谷美術館での展覧会では、27日パフォーマンスショーも開催され盛況でした。

■成果
教員の指導によって6つの学科専攻の学生27名の推進チームは、バラの花びら・茎・葉を原材料にして花びらの色素・粉砕粉・茎の繊維・炭化による造形素材を作り出しました。主に額縁にそれらの造形素材を用いることを条件にして作品を制作しました。推進チームは、原材料から扱い、展覧会の準備・運営にも関わりました。身近な原材料から様々な造形素材をつくることで普段は既成の造形素材を扱っている学生が、原材料についての意識を高め、素材と環境の関連について考え・体験する機会となりました。学生は、「地面に撒いたとしても無害であるし、抽出後の花弁のカスなどは、肥料にまぜて花壇に使うこともできる・・・アートの世界でも「エコとは何か」を考えるべきだ」と様々な考えを持った様子でした。
推進チームは、主に乾燥花びらをカッターミル(乾式)とグラインダーミル(湿式)で粉砕し圧搾と加熱濃縮・凍結乾燥による濃縮などを行い色素を濃縮し色材とした。また、紙粘土・炭なども制作しました。

【バラでできたものたち展】
旧古河庭園内旧古河邸での展覧会「バラでできたものたち展」では、推進チームが作りだした造形素材を使った作品展と並行して、素材ミュープロジェクトと共同での取組として、バラから抽出した色素で染色した布で実物の衣装を制作したパフォーマンスショーも実施しました。

■今後について
今年度は、小石や紅葉などバラ以外の素材にもチャレンジし「自然素材で出来たものたち展」の開催を予定しています。

1 - 色素を抽出する乾燥バラ 2 - 粉砕器で粉末状にする 3 - アントシアニン抽出剤と混ぜペースト状にしてから、染料を抽出 4 - 小型の炭焼き機でバラの茎の炭化 5 - 粉砕されたバラの花びらを圧搾して色素を抽出する 6 - 加熱して色素濃縮する 7 - 展示準備中 8 - 旧古河庭園内大谷美術館での展示 9 - 旧古河庭園大谷美術館での展示 10 - バラ色素で染色した衣装のパフォーマンスショー 11 - 可愛らしいモデルも登場して 12 - 11月に開催されたJAM(女子美術大学美術館)ロビーでの展示
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