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Project J 壁塗りプロジェクト
活動報告20102009

実施期間:平成20年6月2日〜9日
参加学生:芸術学部の各学科
担当教員:デザイン学科 横山勝樹
協働連携先:(株)山共建設 山本寿仁氏
場所:本学相模原キャンパス

■プロジェクトの概要
塗壁は日本の伝統的な建築工法でしたが、近年ではより扱いやすい工業製品が普及し、街中で土壁を目にする機会は極めて少なくなってきています。しかしながら吸湿性に優れた土壁は、湿潤な日本の気候にあった自然素材です。また日本各地には、その土地特有の土の色があり、地域の固有性を創り出す上でも、工業製品にはない価値が現在でも生きています。このような土の造形素材としての可能性を実際に体験することが本取り組みの目的です。
初日は、土にもさまざまな色が存在すること、その土と混ぜる繊維材料(すさ)の種類や量によってヒビの入り方など表面の風合いが変わってくることを、実物サンプルを見ながら確認しました。そして各自、用意された土とすさから思い思いの材料を選び、板状の下地材(30cm角)に、コテあるいは素手で塗りました。二日目は一週間後に行い、まず自分たちの塗った土が乾いてどのように変化したのかを確認しました。その後、各自が自由に選んで持ちよってきた小物を下地として利用し、土の造形素材としての可能性を実際の制作を通して確認しました。

■成果
普段なにげなく見ている自然の土にも、さまざまな色が存在することに、初めて気づいた学生も多くいました。またすさや下地材などの工夫によって、土はさまざまな表情をつくりだすことが出来ることも、新たな発見となりました。土をいじること自体に、人工素材とは異なる楽しみがあることも実感することができました。

1 - 自然素材の土にも様々な色がある 2 - 自然素材の土にも様々な色がある 3 - 繊維材料(すさ)の種類や量の違いで表面の風合いが変わってくる 4 - 道具や材料、原料((株)山共建設提供)を確認する 5 - 提供いただいた原料のすさと三河の土をあわせる 6 - 材料を素手で板状の下地材に塗る 7 - 材料をコテで板状の下地材に塗る 8 - 各自が持参した小物を下地として利用 9 - 各自が持参した小物を下地として利用 10 - 土の造形素材としての可能性を確認しました 11 - 土の造形素材としての可能性を確認しました 12 - 土の造形素材としての可能性を確認しました
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