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Project C ぬぐいプロジェクト
活動報告20112010200920082009

実施期間:平成18年4月〜継続中
参加学生:デザイン・工芸学科、美術学科、
     アート・デザイン表現学科、芸術学科
担当教員:デザイン・工芸学科 大澤美樹子
     アート・デザイン表現学科 小林里江
     外部講師 井関佳乃
場所:本学相模原キャンパス、松上染工(株)、(株)おちゃらか、他

■プロジェクトの概要
今年度はこれまで「注染手拭プロジェクト」「注染B反手拭プロジェクト」などに分かれて活動していた「注染プロジェクト」は、ひとつのプロジェクト「b・tanぬぐい」としてスタートしました。デザイン画が得意な学生、B反布を触ることが得意な学生、両方こなす学生と、その時々のテーマで中心となる学生が変り、得意分野を生かす事ことが出来ました。 人伝てに聞いて新たに参加希望する学生は、学生集合のたびに自由に見学し、参加できる形としました。今年度は1、2年生が中心に活動し、3年生はこれを見守り支え、4年生は困った折に助言する役目で活動しました。

■成果
NHK8月号テキストに8ページにわたる特集の掲載は、このプロジェクト活動の大きなPRとなりました。
NHKが企画してくれたことは、b・tanぬぐいプロジェクトの社会性を認められたことになり、学生達も4年間の活動に自信を持って取り組めました。また、学生達は取材班と一緒に行動する事で、仕事に対する機敏な姿勢や緊張感を学びました。4年生は、1年生から関わった自分達のプロジェクトとしての自覚と自信から、堂々とモデルもこなしなした。
夏季2件の他県展覧会は、入試説明会と時期を合わせて行いました。福岡説明会で展覧会を知った福岡在住の受験生が展覧会に赴き、、更に秋の女子美祭に来校、b・tanプロジェクトの展示とワークショップにも参加して、「入学できたらこのプロジェクトに絶対参加する」と言ってくれた事は、大きな喜びでした。
手拭に関しては「鰍ィちゃらか」から、オリジナルデザインを始めて受注しました。6月に行った「おちゃらかイベント」でその成果を見たオーナーのフランス人ダントン・ステファン氏からの依頼です。
12月にデザインにあたっての講演をしてくださいました。この内容は経営者としてだけでなく、アートを重んじ、アートを付加価値とした製品作りについての話の内容で、まさにこのプロジェクトの趣旨とぴったり合うものでした。また、学生が自由に主体性を持って行うことこそ大切なこととして、厳しくも愛情を持って導いてくださいました。
「おちゃらか」のイベントとオリジナルデザイン画発表に関しては、主に学生が主体となって氏と連絡を取り合い相談して進めました。「アートを学ぶ学生は付加価値というものを既に持っている。この強みを生かし自信を持って取り組む。そこに良い製品は生まれる」というステファン氏の考えからは、学生も指導教員も多くのことを学びました。
社会性と、製品としての経済性と、美術をどのように結び付けていくか、このことは卒業後の就職に直結する課題であり、この経験は大変将来に役立つものとなりました。
4月には学生デザインの製品が店頭に並びました。社会的な手拭デザインの意見や成果を、学生は不安と同時に楽しみにしています。
小さいパンフレットは、プロダクト専攻の1年生がリーダーとなって纏めました。まだ1年生のためか、或いはやや専門外で、何度かの再入稿がありかなり苦労しました。しかし関わったメンバーがホームページ作成を立案し、苦労した事が次のステップへの意欲を湧かせることに繋がりました。
4年目となったプロジェクトは、昨年発行の冊子を読む事で先輩達の仕事を学ぶ事ができるため、新しい参加者11名が加わってもスムーズに活動を行うことができました。あらかじめプロジェクト活動を知ってから参加してくるため、途中でやめる学生ほぼいませんでした。1年生が3、4年生と一緒に活動して役割分担をし、学科を超えて得意分野を生かす事も自然に行われています。ひとつの美術大学で、様々な専門分野を持つ学生がいることを、今後も大いにいかしていきたいと思います。

□NHK教育TV「素敵にハンドメイド」に掲載
8月号テキストに特集記事で全8ページ
プロジェクトの紹介と花つなぎの布、サウナガウン、輪ぬぐい、ちょこっと袋、小つなぎの布、手拭の説明とびいたん花、アームカバー、さんかく袋の作り方が8ページわたり掲載される

□葉山アートブックフェアーに参加
開催日:5月15日
会場:一色会館、逗子文化プラザさざなみホール
アートグッズとしてb・tanぬぐい製品の紹介。トークイベント「アートブックの作り方」にて冊子「b・tanぬぐい TENUGUI」の紹介

□吉祥寺鰍ィちゃらか店でプロジェクト紹介イベント
開催日:6月5日
吉祥寺「おちゃらか」にてb・tanぬぐい製品紹介イベント。学生2名と卒業生2名が行う

□山梨県北杜市ギャラリー「歩ら里」にて展覧会開催(同窓会山梨支部協力)
実施期間:7月10日〜8月29日
同窓会山梨支部が支部展展覧会でチラシ配布協力

□福岡県福岡市「あまねや工芸店」にて展覧会開催
実施期間:7月23日〜8月28日
福岡入試説明会に合わせPR.。同窓会福岡支部チラシ配布協力

□鰹シ上染工場見学
実施日:8月10日
工場見学とb・tan製品試作のためのB反購入

□女子美祭展示
実施期間:10月26日〜30日
工芸研究室の協力を得て、532教室でb・tanぬぐいプロジェクトの紹介を展示発表。「b・tan花」制作のワークショップを行う

□ダントン・ステファン氏講演
開催日:12月7日
「おちゃらか」オリジナル手拭制作にあたって、アートと製品の合致する視点について説明。おちゃらかのイメージ作りをする。

□新製品の決定(3点)と名称を検討
実施日:12月8日
*ターバン帽子(放射線治療で髪の毛を失くした人が、かつら代わりに使う帽子をコンセプトとした)
*ぬぐいエプロン(手拭の良さや持ち味をそのまま生かす形とした)
*b・tanクールタイ(夏の節電。手拭の肌さわりのよい素材を生かす。溜まって捨てる保冷剤を使う)

□パンフレット作成
実施期間:平成24年2月〜3月

□吉祥寺鰍ィちゃらか店で女子美生によるオリジナル手拭デザインコンペ開催
実施期間:2月28日・29日
デザイン画18点を展示。学生とおちゃらか店員と得意客が集まり、内覧会とコンペ投票のパーティー。デザイン制作学生による作品説明を、来客投票と総合して製品化する上位3点を決定。

■今後について
平成24年 4月におちゃらか手拭納品、 学生によるホームページ作成、手拭以外の素材による注染実習など予定されています。

1 - (株)おちゃらかのためのデザイン制作 2 - おちゃらかデザイン画コンペ展示 3 - 講評する(株)おちゃらかオーナー・ステファン・ダントン氏 4 - 吉祥寺おちゃらか店頭イベント 5 - 山梨「歩ら里」展示会風景 6 - 福岡あまねや展示会会場風景 7 - B反を選ぶ学生 8 - 女子美祭展示準備 9 - ターバン帽子試作 10 - 製品化する3点を着る 11 - パンフ用クールタイ写真撮影 12 - b・tanパンフ
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