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Project B 絵具(顔料)プロジェクト
活動報告2010200920082009

実施期間:平成2年4月〜継続中
参加学生:美術学科日本画専攻他 240人
担当教員:美術学科日本画専攻 橋本信 尾藤衡己
場所:本学相模原キャンパス811教室

■プロジェクトの概要
本プロジェクトは、日本画研究室で進められて来た岩絵具の研究成果を基礎に進められています。ベースには、研究室で独自に開発した造粒による岩絵具の制作・製造技術を使い完成(販売化)した、従来に比べ環境に付加のない岩絵具を教育普及用岩絵具があります。学生が、それらの岩絵具を制作に使うと同時にワークショップ用の岩絵具を製作し、さらにその岩絵具を、お絵かき教室・小学校に提供する形で日本画のワークショップが行われ成果をあげています。日本の伝統文化の一つとも言える日本画の普及に役立つことを目指しています。
その関連の試みとして、理科教育と美術との連携を模索した絵の具の原理を知ることを目的とした、近隣の高校との高大連携授業も行っています。
これらの成果は、オープンキャンパスや本学美術館で、「素材と環境展」を開催し、発表しました。
学生には、顔料・絵の具など自分たちの表現素材と環境とのかかわりについて知り深める場となっています。

■成果
実施したワークショップ、ミーティング、発表など具体的な内容

1.夏のオープンキャンパス
日時:7月17日、18日

2.教育GP「素材と環境展」
日時:12月11日〜22日
いづれも、素材論などで行った小石のモザイク、日本画ゼミなどで「ゾウのウンチ紙」に学生の作った岩絵具などで制作した作品、紙漉きプロジェクトと連携した試作の日本画の展示、ワークショップの写真の展示などを行いました。

3.日本画ワークショップ
日時:12月7日
場所:平塚市立城島小学校
日本画卒業生により日本画ワークショップを行いました。岩絵具はサービスラーニングの学生が製造し、提供しました。

4.日本画ワークショップ
場所:絵画教室「アトリエミオズ」
日本画卒業生により日本画ワークショップを行いました。岩絵具はサービスラーニングの学生が製造し、提供しました。

5.芸術と科学をテーマにした特別授業
日時:7月28日〜8月4日
場所:神奈川県立青陵高等学校
芸術と科学をテーマに絵の具素材についての授業をおこないました。講師として卒業生が参加しました。

■今後について
日本画の特色ある材料として岩絵具がありますが、一般に高価なこともあり、義務教育段階での導入が難しい状況にあります。本学の開発した教育用岩絵具「エコ岩絵具21」は、大手日本画画材店で販売されるようになっており実績を高めています。それらをワークショップで使用できるように絵の具をストックしていくこと、表現素材と環境とのかかわりについて知り深める場として、理科教育ともリンクした形でサービスラーニングを中心に進めて行く予定です。

1 - ゾウのウンチ紙に描かれた作品 2 - 小学校のワークショップ準備 3 - 小学校のワークショップ風景 4 - お絵かき教室のワークショップ 5 - 小石のモザイク(造形素材論) 6 - 芸術と科学 7 - 教育用岩絵具の製造 8 - 市販されている様子
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