実施期間:平成20年度〜継続中
参加学生:ファッション造形学科、デザイン学科プロダクトコース
担当教員:ファッション造形学科 原田松野
場所:本学相模原キャンパス
■プロジェクト概要
デザインの価値観<ちから>をテーマに、“再生可能な自然素材を日常に”をサブタイトルとして今年度は学生が習得した技術やアイデアを活かし、女子美で生まれた素材や素材加工した材料を使って、環境問題に提案できる再生可能な生活に密着したデザイン作品(家具・インテリア・衣服・雑貨・他など)を提案しました。再利用の可能性を追求した新しい素材の研究と、その素材を活かしたより良いデザインを加える事から、女子美術大学にしかない素材づくりとデザインが融合した、環境に優しいデザインの魅力を価値あるブランド作品として、社会に発信出来る事を目的としたプロジェクトです。美術大学における学生のデザイン力を高め、社会にその価値観を広める事に賛同していただいた他大学と協力し、ヨコハマ・クリエイティブ・シティセンターにて平成21年9月18日〜23日の6日間「デザインの価値観<ちから>」の作品展示会を開催しました。
参加大学・企業他:
女子美術大学 武蔵野美術大学 沖縄県立芸術大学 山口県立大学
個人デザイナー 作家
(株)湘南造園 パイン(株) (株)サイエンスロード (有)ベイサイドネット orihinukオリヒナック 小田原箱根伝統寄木協同組合 財団法人クラフトセンタージャパン 協同組合 横浜デザインフォーラム DCプランニング バイスパイスデザイン
後援:公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団
女子美術大学参加学生人数は100名、ファッション造形学科3〜4年次、デザイン学科プロダクト3年次の授業で行うプロジェクトとして学生が関わってきました。この中から選抜した作品を20点にしぼり、他大学と合わせると全体では合計68点の展示となりました。また期間中に、島添昭義(造形作家、クラフトデザイナー)山田節子(ライフスタイルコーディネーター)のお二人の講師を招き「デザインの価値観」をテーマに公開特別講演会を実施しました。
作品展を横浜で実施出来た事は大きな成果に繋がりました。デザインやアートに敏感なクリエイターが集う街でもあり、古い建物を活かした景観を大切に保存している活動や家具の発祥地でもある事から、今回の、環境や社会情勢に配慮した「デザインの価値観」プロジェクトとして適した場所でした。 プロジェクトに参加した学生たちからは、各大学の特徴を活かした作品に直接触れる機会を得て、卒業後の広がりや将来の目標に繋がる自信が持てた事が、大きな成果として感じられました。
■今後(H22年度)について
今回の結果から横浜市、企業関係者に、デザインの価値観<ちから>プロジェクトを毎年実施していく方針で企画する協力のお願いの申し入れをしました。