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Project K 環境マッププロジェクト
活動報告201020092008

実施期間:平成20年11月〜平成22年3月
参加学生:芸術学科2年生
担当教員:芸術学科 佐藤美智子
場所:本学相模原キャンパス、その他相模原地域全般

■プロジェクトの概要
本プロジェクトは、芸術学科2年生の授業「ワークショップ研究」として3年目となる取組です。普段見過ごしがちな小さな発見を「グリーンマップ」手法を使い、地域を歩き、観察し、様々な視点を持って「地図」を作成します。
グリーンマップとは、その地域での発見を、世界共通のグローバルアイコンと呼ばれる絵文字を使用して地図にあらわしたもののことです。
授業内で行われたワークショップを、授業後に考察し、1冊の冊子にまとめあげるという内容で進められてきました。

【ワークショップ企画の流れ】
1. グループで担当するコースを決める
2. コースの下見
3. ワークショップのテーマ・コンセプトを決める
4. ワークショップに必要なツールを作る
5. 同じコースのグループ同士でワークショップを行う
6. ワークショップを行ったグループにインタビュー
7. 改善案・地域に向けて配布する広報マップについて考案
8. 中間発表
9. 改善案企画書・配布広報マップの作成
10. 全体発表

■成果
ワークショップで体験したことや、集めた情報をもとに、最終課題としてグリーンマップを制作し、クラス全員でプレゼンテーションしました。グループによってオリジナルのアイコン、ホームページやすごろくなど自由でユニークな発想で相模大野の街での気づきを表現し、情報を共有しました。
活動から参加学生は、コミュニケーションの大切さ、判りやすく他者に伝えることの難しさ、計画の重要性を学びました。さらにワークショップを自ら企画することにより、その可能性の大きさを実感。他者の意見や価値観に触れ、互いに刺激し合うことで、新たな答えを導き得ることができました。
このようなことからワークショップ手法による役割と効果の多様さに、改めて気付かされることとなりました。

【ワークショップ研究授業】
ワークショップ研究の授業では、まずワークショップに参加する側を体験してから、企画を行います。企画を行うに当たっては、美術館学芸員の方から美術館ワークショップについて、ファシリテーターの役割、ワークショップとファシリテーターにとって大切なことなどを映像やスライドを見ながら学びました。さらにワークショップの企画に重要なグリーンマップについて学び、1グループ6〜7人の6グループを作りました。ワークショップコースを下見したうえでテーマやコンセプトを試案し、各班ごとにワークショップを企画しました。
実際にワークショップを実施したのちは、体験者の意見を取り入れた改善案を企画することで完成度を高めました。また、地域に配る広報ツールを製作、改善案をもとに最終発表を行いました。

【各班のテーマと活動報告】
・1班:「街中にある「ナニコレ!?」を探す」
時間に追われる通勤者、通学者の多い駅前周辺で、あえて普段気にしない突っ込みどころ満載のものを探しました。街のナニコレ?を投稿してゆく参加型サイト、携帯電話用の投稿用サイトも用意しました。
狙いを的確に伝え、共有することを学びました。

・2班:「地元の人々に、わたしたち学生が、いかに迷惑をかけているのか」
すごろくで楽しみにながら相模大野駅周辺の危険な場所に気付けるような、すごろくタイプのマップ制作をしました。
ワークショップの企画、参加者を同時に体験し、楽しむことができました。

・3班:「相模大野銀座商店街を知ってもらうきっかけをつくる」
商店街の活性化、存在の重要性などを考えながら、カラフルで特徴あるお店などを紹介できるよう映像のかたちでマップを制作しました。
マップ制作を通して地域の捉え方が変化しました。企画者としての経験を活かしたいです。

・4班:「安全」
駅前の学校周辺の環境を知り、良い所、悪い所を探し改善策をあげられるよう、アルバム形式のマップを制作しました。
ワークショップについて、授業を通して多く学びました。

・5班:「相模大野中央公園の「良い所、悪い所」探し」
安全だと思っている公園に潜む、意外な危険、特徴などを探り、公園のパンフレットをリデザインしました。
普段向けないことに目を向け、深く考える機会を得られました。参加の楽しさ、企画の難しさも実感しました。

・6班:「相模大野銀座商店街を身近に感じてもらう」
写真を通して商店街の魅力を伝えるフリーペーパー「JOTTO PEPPER」を制作。
区域をまわることで、商店街が地元と密着していること、シャッターの閉じた商店の多い事にも改めて気付きました。

 【グリーンマップ広報活動】
広報メンバーにより、実際にグリーンマップを作成し、発行しました。冊子の全体的なコンセプトは、見やすく手に取りやすいようなデザインにし、こどもが見ても楽しめるような冊子作りを目指しました。イラストも、動物やポップなものにし、親しみやすさを表現しました。

1 - 世界標準のグリーンマップ・アイコン例 2 - 気づいたことをスナップ&メモ 3 - くまなく歩いて、マークと一緒にスナップ 4 - アイコンも使って発見をメモする 5 - 活動報告書「おーちゃんといっしょ」 6 - キャラクター「おーちゃん」 7 - 1班:ナニコレ!?が見られるブログ 8 - 2班:問題解決を工夫したツール 9 - 3班:DVDジャケット&映像のひとこま 10 - 4班:アルバム形式のグリーンマップ 11 - 5班:公園パンフレットをリデザイン 12 - 6班:フリーペーパー表紙&誌面
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