実施期間:平成20年度〜継続中
参加学生数:芸術学科他約10名 近隣小学校の児童有志
担当教員:美術研究科 坂田勝亮
場所:相模原キャンパス 1号館5階を中心に、必要に応じて随所
■プロジェクトの趣旨・目的
素材と環境の関係を美術を通して教える、という若い人材を育成するため、美術教育のツールとしてこどもたちに人気のあるトレーディングカードゲームを開発し、その効果を測定してきました。
開発の目的として、下記3点を主な項目としています。
■成果
本取組は、美術作品の素材が環境から得られるものであり、環境の維持・管理が作品制作と重要な関連を持つことを、カードゲームを通して小学生に教育することが効果的であるか否かを検討するものです。学生たちはカードゲームを開発するために同様事例の活動を参考にし、また環境と素材に関する知識を勉強しました。開発はこれらの勉強の成果をもとに行われ、ルール、デザイン、教育効果などいくつかの班に分かれて、平成21年度1年間をかけ開発を進めました。
完成したカードゲームは地域の小学校の協力のもと、ワークショップを通して効果が測定され、これらの結果をもとに、平成22年度には改訂版を追加しました。また、これらの教材を継続的に用いることで、小学生たちは美術教育を通して素材と環境の理解を深めることができるということが明らかとなりました。この取組を通して、本学の学生たちは美術教育の広がりと重要性を再認識し、併せてデザインした作品が小学生たちの感動と興味を引き起こすことの重要さを学びました。